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パルヴェーズ・フッドボーイ氏による文章

パキスタンの理論物理学者パルヴェーズ・フッドボーイ (Pervez Hoodbhoy) 教授の論説を紹介しています。 原文は英語ページにあります。

ここで公開する日本語訳について、リンク、URL の紹介、(ネット上あるいは出版物等での)引用、ファイルの複製やご自身のページでの公開、印刷、印刷物の配布、等はご自由におこなってください。 ネット上で参照していただく際には、できる限りこのページか、英語のインデックスページへリンクしてください。 ただし、これらの翻訳を商業出版にご利用になる場合にはご相談下さい。

独立に翻訳を発表されるのはもちろん構いません。 ただし、以下の翻訳に部分的な問題があると思われる場合は、改訳を別に公表されるよりは、コメント(ないしは改訳)をお送りいただく方がありがたいです。

 いくつかの文章については複数の形式のファイルを用意しました。

ビンラディンとヒロシマ英語版へ

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911 の後の世界にとって核は何を意味するか?  米国による核攻撃や先制攻撃の正当化は、逆に、米国への核テロの危険性を高めるだろうと著者は分析する。

英語版 July, 2005、邦訳最終更新日 8/6/2005、田崎晴明訳

「パキスタン」は実現するか? 自己像を模索する国家英語版へ

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S.Cohen の新著 The Idea of Pakistan の書評論文。パキスタンの国家形成に内在する問題の核心を議論した論説。

英語版 Nov. 2004、邦訳最終更新日 8/1/2005、首藤もと子訳

パキスタン:核のクローゼットのなかで英語版へ

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核流出問題の続編。 流出、核拡散の責任の所在を厳しく問う。

英語版 3/3/2004、邦訳最終更新日 3/24/2004、田崎晴明訳

パキスタンの首にかかる核の縄英語版へ

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ワシントンポストに掲載された核流出問題に関する論説。 発表直後、ムシャラフ大統領は国営テレビで、この記事を「反国家的」であると名指しで非難したという。

英語版 2/1/2004、邦訳最終更新日 3/18/2004、首藤もと子、田崎晴明訳

イラク戦争 ─ イスラマバードから英語版へ

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イラク戦争「終結」の直前に書かれた文章

英語版 4/8/2003、邦訳最終更新日 4/13/2003、首藤もと子訳

イスラムとの戦争か?英語版へ

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アメリカの対イラクの戦争は、イスラムへの宗教戦争なのか?

英語版 1/16/2003、邦訳暫定版 1/18/2003、邦訳最終修正日 2/13/2003、田崎晴明訳

核抑止の失敗に向かう印パ紛争英語版へ

[html, pdf, TeX, MSWord]

インド・パキスタンの対立の現状を客観的に記述して、その要因を内政と国際関係双方の視点で分析した論説です。 プリンストン大学のジア・ミアーンとの共著。

英語版 9/6/2002、邦訳暫定版 10/31/2002、邦訳最終修正日 11/22/2002、首藤もと子訳

一年の後 ─ 9 月 11 日の忌まわしき収支決算:イスラマバードから英語版へ

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一年の後、失った者、得た者を分析する。

英語版 9/6/2002、邦訳暫定版 9/6/2002、邦訳最終修正日 9/13/2002、田崎晴明訳

われわれも 9 月 11 日にハイジャックされたのか?英語版へ

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われわれもハイジャックされてしまったのかもしれない。 ただし、ハイジャックしたのは・・

英語版 9/6/2002、邦訳暫定版 9/10/2002、邦訳最終修正日 9/13/2002、田崎晴明訳

ムスリムと西洋 ─ 9 月 11 日の後英語版へ

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イスラムとムスリムの歴史を踏まえて、今おきていることを分析した論説です。

英語版 12/8/2001、邦訳暫定版 12/9/2001、邦訳最終修正日 2/23/2002、田崎晴明訳

暗黒の火曜日:イスラマバードから英語版へ

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Hoodbhoy 氏がテロ事件の直後に発表した論説です。

生まれつきのテロリストなどはいないこと、自爆テロリストたちは「文明から取り残され朽ちはてて行くにまかされた、難民キャンプなど人間がくずのように捨てられていく場所」から生まれてくることを強調し、表面的にテロと闘うのではなく、テロを生み出す根源に理性的に立ち向かうことが、人類が生き延びる唯一の道だと訴えています。彼の主張には、イスラム世界とアメリカの双方を熟知し、冷静に ― しかし切実な危機感と苦悩をもって ― 状況を分析していることからくる強い説得力があります。

2001 年 9 月 27 日の朝日新聞朝刊(全国版)に掲載され、「非戦」(幻冬舎, 2001)に再録された「理性で根源に立ち向かえ」は、著者の指示のもとに「暗黒の火曜日」を短くまとめ直したものです。

英語版 9/15/2001、邦訳暫定版 9/19/2001、改訳版 9/27/2001、廣田和馬、田崎晴明訳

イクバール・アハマッド――私の知る彼英語版へ

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60 年代から 90 年代まで主にアメリカで活躍したパキスタン出身の国際政治学者イクバール・アハマッドの追悼文。 イクバールはノーム・チョムスキーやエドワード・サイードの親友で、パルヴェーズが心から尊敬した生涯の親友であった。

1999年6月、『ヘラルド』(カラチ)、邦訳 9/20/2002、首藤もと子訳

インドとパキスタンの核爆弾に「ノー」と言おう英語版へ

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1998 年に Hoodbhoy 氏がおこなった講演の記録を筑波大の首藤さんが翻訳されました。 インドとパキスタンの核武装に反対する彼の基本的な主張を述べた力強い講演です。

5/12/1998 MIT における講演、邦訳公開 9/3/2002、首藤もと子訳


パルヴェーズ・フッドボーイ氏について

パルヴェーズ・フッドボーイ氏は、パキスタン、イスラマバードのカイデ・アザム大学の原子核物理学の教授であり、 QCD (量子色力学:クォークとグルオンの場の量子論)などの研究している理論物理学者です。 (preprint server にある彼の論文のリスト) 摂動的 QCD を用いてハドロンの構造に関していくつも重要な仕事をされているそうです。 本業の物理学の他に、核兵器問題、イスラムと科学、女性問題、教育問題などさまざまな社会問題について、長年にわたって執筆・講演活動を続けています。

彼は 1999 年の原水爆禁止世界大会に招待されて来日しています。 (第 54 回原水禁のページ


関連するページ

ZNet/Japan

核の影に覆われたパキスタンとインド

フッドボーイ氏が制作にかかわった反核ビデオ。原水禁のページです。

ピースデポ総会記念イベント(ビデオと講演)

2002 年の来日の際の講演会
田崎晴明
学習院大学理学部物理学教室
田崎晴明ホームページ

hal.tasaki@gakushuin.ac.jp