Q & A

1.教育方針について

Q
学習院高等科が目指しているものを一言で述べるとどのようなことになりますか?
A

学習院には、教育方針や目標を一言で言い表す「標語」めいたものはありません。学校の教育内容は多岐にわたっています。また教員・生徒・父母保証人、三者の様々な個性が織り合わさって、実に多様な日常の出来事が展開されています。そうした学校の状況を一言や二言のスローガンで包み込んでしまうことは不可能かもしれません。いわばその「多様性」こそが当校の特徴なのです。したがって、あらかじめ定められた目標(例えば、「大学進学に際して、有名校に多くの生徒が進学する」など)に全員が向いていくという仕組みを強固に作ることを我々は目指しているのではありません。とはいえ、結果として目指すものがないということでもありません。我々は我々の学校が、通っている生徒たちにとって、「生涯にわたる友人」を見つける場になればと常々願っています。実際多くの生徒たちにとって、学習院高等科はそういった学校になっていると信じています。

10代の後半、多感な時期に同じ時間と空間を共有した若者たちも、時がたてばいずれは別々の道を歩むことになります。けれども豊かな人間性があふれ、都内では珍しい自然に恵まれた環境の中での3年間は、仲間とのよき思い出の場としていつまでも彼らの記憶にとどまり続けるでしょう。まさに「心のふるさと」として卒業生たちのかけがえのない財産となるといってさしつかえありません。それは多くの卒業生や父母保証人の方々が共通に抱いている印象だと考えます。 学習院高等科の属する者たちは真の意味での「豊かさ」を求め、在籍した生徒たちの人生に可能性を付与することができる場を創造していきたいと願っています。
(「卒業生から」、「大学進学体験記」、「留学体験記」、「社会で活躍する卒業生」、「在校生父母」、「卒業生父母」をご参照ください。)

Q
高等科は学習院の一貫教育の中でどのように位置づけられますか?
A

高等科は義務教育を終了した男子の集う学校です。旧制高校の伝統を受け継ぎ、当校ではしばしば彼らを「生徒」ではなく、「学生」と呼ぶ習慣があります。彼らを大人扱いしたいという期待を込めてです。そうした「学生」への教育を学習院の一貫教育の中でどのように考えるかは「教育方針」の項をご覧ください。

2.入試について

Q
受験にあたって特に条件がありますか?過年次受験は可能ですか?
A

入試後の3月に卒業見込の者、またはすでに中学校を卒業した者(過年次生徒)ならば受験できます。それ以外に特に受験の資格は定めていません。詳しくはこちらをご覧ください。

Q
帰国者入試、あるいは推薦入試は行われていますか?
A

帰国者入試、推薦入試は行っていません。一般入試のみ1回行っています。

Q
昨年度の入試状況を教えてください。
A

昨年度の入試結果についてはこちらをご覧ください。

Q
募集人員が少なく、「狭き門」のように見えます。父母や家族が学習院出身者の方が有利になるのでしょうか?
A

入試の合否の判定は、入試3教科(国語・英語・数学)の総合点によって順位をつけ、判断しています。当校の生徒たちの家庭環境は様々です。またそうした「多様性」は、生徒たちの教育にとって不可欠なものと考えます。したがって入試の合否決定に関して、父母・家族が学習院出身者であるかどうかということはもとより無関係なことです。

Q
面接はどのような形で行われ、どういった内容について質問されるのでしょうか?
A

面接は3教科のテストが終了後、約10分程度行います。受験生一人に対して、面接官二人が担当します。質問内容は、併願校(またはその合否)、志望動機、入学してからの活動の抱負といった事柄です。父母保証人の面接はありません。

Q
入試の合格判定に面接はどのように反映されるのでしょうか?また中学校で作成した調査書をどのように扱うのでしょうか?
A

面接における質疑の結果は、合否の判定に影響しません。また中学校で作成された調査書の内容を「数値化」するなどして、合否の判定基準に加えることはしません。

Q
各教科でいわゆる「足きり」を実施するのでしょうか?
A

合否の判定はあくまでも試験科目、3教科の総合点をもとに行います。個々の教科について特別な基準を設け、その基準に達しない場合に不合格になるということはありません。

Q
中学校の学習指導要領の改訂に伴って、入試問題作成の方針は変わりましたか?
A

従来、入試問題作成にあたっては、中学校の学習指導要領の内容に準拠することを基本方針としています。指導要領の改訂後も方針の変更はありません。

3.学習活動について

Q
授業はクラス単位で行われるのでしょうか?
A

クラス単位で行われるものと、そうでないものがあります。英語や数学の授業では、クラスを分割し、少人数での授業も行われています。また、数多く設定されている選択授業は、いずれも少人数での授業となっています。校舎内には、ホームルーム教室のほかに、こうした少人数授業用の教室も十分に確保されています。
(→「カリキュラム」、「科目・シラバス」をご参照ください。)

Q
習熟度別学習や大学受験のための特別なカリキュラムはありますか?
A

習熟度別、あるいは進学・受験のための特別なコース分け・クラス編成は行っておりませんが、豊富に用意された選択授業を自らの必要に応じてとっていくことで、自分の進路にとって最適なカリキュラムを組み上げていくことが可能であり、授業の内容は、いずれも大学入試を受験する場合でも不都合が生じないレヴェルが維持されています。とりわけ、英語・数学ではクラスを分割しての少人数授業も行われており、細部にまで目の行き届いた教育が行われています。

Q
公立中学の出身者と中等科からの内部進学者との間で授業内容の進度、学力に大きな差がありますか?
A

中等科では、大幅に高校の教育内容を先取りした授業は行われておりません。したがって、公立中学での学習内容をしっかりと理解していれば、高等科入学後の学習でも特に問題ありません。高等科から入学した生徒で、成績上位者として活躍している者も少なくありません。

Q
語学の授業では、ネイティヴ・スピーカーの授業を受けることができますか?
A

はい。英語のみならず、ドイツ語・フランス語・中国語の授業が選択科目として設定されており、多くのネイティヴ講師を交えて授業が展開されています。
(→「カリキュラム」、「科目・シラバス」」をご参照ください。)

Q
成績が不振な場合に何か特別な対応はありますか?補習クラスを設けていますか?
A

特に補習クラスは設けられておりませんが、一学年5クラスという規模のメリットを活かし、主管(クラス担任)と各教科担当者は連絡を取り合いながら、一人一人の学習状況・理解度を把握するよう、常に努めております。成績不振の傾向が見られる生徒に対しては、主管が随時面接を行うなどしています。

Q
家庭教師や塾通いする生徒は多くいるのでしょうか?
A

学校の補習や大学受験への準備という意味で、こういったものを利用している生徒はいるようです。部活動などと並行させつつ、学習機会の確保・増加を図ろうとする熱心な生徒も少なからずいます。

Q
「情報」、「総合的な学習」の授業はどのように行われていますか?
A

「情報」の授業は1年次に必修の授業として実施されています。数多くのパソコンを備えたコンピュータールームを活用し、さまざまな情報を扱うためのツールとその使用法について、あるいは情報を扱う上でのマナーを学習した上で、その情報を活用して自らもまた情報を発信するということについて、学習しています。さらに、希望者は2年次以降も選択授業の「情報」を履修することができます。「総合的な学習」は、学校行事等で代替させることなく、2年次に選択必修の授業として組み込まれています。少人数のクラス編成を行い、従来の教科の内容・境界を越えた興味深いテーマを掲げた講座が多く開講され、生徒はそのうちの一つを選択します。「情報」の授業で身につけた内容も活かしつつ、最終的には学習成果をレポートなどの形でまとめ上げていくことが求められます。
(→「カリキュラム」、「科目・シラバス」をご参照ください。)

Q
留学制度について教えてください。
A

一年間の留学をする場合、帰国後に留学先での学習成果が認められれば、留学前の同級生と同じ学年に復学することができる公認留学制度があります。
(「公認留学について」、「留学体験記」をご参照ください。)

4. 学校生活について

Q
始業と終業の時間を教えてください。夏時間・冬時間の制度を採っていますか?
A

一年を通して始業の予鈴が午前8時25分。第1時限は8時30分に始まります。月曜日から金曜日までは6時限授業。1時限は50分単位、休み時間は各10分となっています。12時20分より午後1時10分までが昼休み。終業時間は午後3時となっています。土曜日は午後12時20分が終業時間です。
以上のように、高等科では夏・冬ともに時間は一定したものになっています。

Q
公立学校が採用している週5日制についてどのように考えますか?
A

本来の5日制のねらいは生徒の学習負担を減らし、ゆとりとして生じた時間で「生きる力」をはぐくむというものであったはずです。しかし学校の現場では不足した授業時間を補おうとするために授業進度が早められ、その理解不足を補うために塾通いが増えたり、学校によっては土曜日に補習の時間を設定したりと、当初の目論見とはだいぶかけ離れたものになっているようです。そこで、週5日制を採用して現在の水準を維持しようとすれば、月曜日から金曜日までの時間数を現在よりも多く取らざるを得ず、そのしわ寄せがクラブ活動への圧迫となります。それは心身ともに成長すべき高校生にとって大きなマイナスになると考えます。また授業時間を大幅に減らせば学力が落ちることは当然避けられません。高等科は、単に大学進学だけを目標としているのではありませんが、学校生活全体を豊かにするためにも週5日制を採用できないと考えています。(Q&A、1「教育方針について」へ)

Q
校内・校外の施設について教えてください。
A

山の手線内の高等学校としては都内でも有数のグランド面積を有していると思います。人工芝の第1グランド・第2グランド・野球場・テニスコート・馬場。また第1、2体育館、温水プール、武道場などの校内施設を有しています。校外施設としては沼津遊泳場(静岡県)、妙高高原寮、日光光徳小屋、奥只見蛇子沢小屋、西田幾多郎博士記念館などの諸施設があり、保護者を含めた学習院関係者の利用が可能になっています。(「施設ギャラリー」へ)

Q
昼食はお弁当を用意したほうがよいのでしょうか?売店の施設が校内にありますか?
A

生徒ホールには食堂があり生徒の昼食に対応できるようになっています。ただ昼食時には中等科生も同じホールで食事をするため混雑します。お腹がすいてたまらなければお弁当のほうがよいかもしれません。パンやジュースの自動販売機も設置されています。また売店は授業時間に合わせて開店しており、授業に必要なものはすべて揃うようになっています。

Q
学校行事としてどのようなものが行われていますか?修学旅行はありますか?
A

各学年の行事として、1年生は3学期末に北海道ニセコで4泊5日のスキー移動教室を行います。初心者から上級者までを20クラスほどの小チームに編成し(スノーボード班もあり)、地元のインストラクターの指導を受けます。毎年生徒の上達ぶりは目をみはるものがあります。2年生になると、10月に沖縄研修旅行を実施します。1年の時からこの旅行の準備として、学外から講師を招いた特別講義を聴講したり、映画・ビデオ鑑賞、美術館見学、さらに課題図書にも取り組みます。現地では、史跡を見学することに加え、在住の講師の方の講演会を催します。国内において唯一、住民を巻き込んだ地上戦を体験し、今なおその爪痕と基地問題を抱える沖縄の歴史と現実とを考える場になるはずです。またその一方で学校ではとうてい味わうことのできない自然が沖縄には満ちあふれています。小グループ毎に分かれて様々な自然体験が可能なプランが設定されています。生徒全員が沖縄を通じて得がたい時を過ごすことになるでしょう。この研修旅行の成果は文化祭の場で、発表を行います。3年生の行事としては2学期に講道館を借りて、授業における柔道の総仕上げとして柔道納会をおこないます。クラス対抗でおこなわれる紅白戦は毎年熱戦が繰り広げられます。

学年全体の行事としては1学期の6月に筑波大学附属高校との間で総合定期戦が行われます。この定期戦はあまり知られていませんが、明治時代から続く息の長い対校戦で、早慶戦の歴史にも匹敵するものです。戦後装いを新たにして始められた大会もすでに60回を越える回数を重ねています。現在わずかに学習院がリードしています。また同じく6月中に芸術鑑賞会も催され、毎回一流といわれるものをジャンルや国内外を問わず選び、普段味わうことのできない世界を生徒に堪能してもらおうと企画しています。7月になると戸田のボートコースを借り切っておこなう漕艇大会があります。2学期にはいると院内大会(球技大会)が行われます。1年生から3年生まで学年を超えたクラス対抗戦で、上級生をおさえて下の学年が優勝することもしばしばあり、教員チームも死力をつくして上位に食い込むこともある、まさに全校あげての大会となっています。また、11月初旬には鳳桜祭(文化祭)が2日間にわたり開催され、例年数千人の来場者を迎えて盛大に行われますが、準備の段階で見られる高等科生の集中力や優れた芸術的センスにはいつも驚かされます。また3学期には埼玉県の森林公園で1、2年生によってマラソン大会がおこなわれ、武蔵野の寒風の中そのタイムを競い合っています。このように年間を通じて多くのバラエティに富んだ行事が催されます。

Q
生徒の通学圏について教えてください。
A

都内はもちろん神奈川県、千葉県、埼玉県などの隣接する諸県から通学する生徒も多くいます。時には宇都宮や小田原から通う生徒もいますが、通学に要する時間はだいたい片道1時間程度の人が多いようです。

Q
「自由な校風」と聞きましたが、実際に校則などはないのでしょうか?
A

校則と明記したものは確かにありませんし、自由な校風を誇りにしたいと思っています。ただ義務教育を終了した学習院高等科の生徒としての行動の指針は、毎年学期はじめにガイダンスで示され、自分の判断に責任をもって行動する真の自立を要求しています。大切なことは外部からの規制が少ないことは決して楽なことではなく、むしろ自由を得て自立することは自分の行動と判断に全責任を持つことであり、つらく苦しいことであることにも気づいてもらいたいことです。軽率な行動をとれば他人ではなく、自分自身が責任を取るという厳しさの裏づけがあって初めて高等科生としての自由が存在します。

Q
アルバイトやオートバイ等の免許取得は許可されているのでしょうか?
A

アルバイトは禁止をしていませんし、場合によっては学校という場よりも多くのことを学ぶことができる可能性もあります。しかし現実にアルバイトをしている高校生を調査すると、通勤途中や作業現場での怪我が正社員より多いことが報告されています。また、お金目当てで次第にアルバイトに多くの時間を割くようになり、ついにはクラブ活動をやめたり、学業を放棄したりというケースもあるそうで、そのようなマイナス面を考え、慎重に話し合ってご家庭で判断していただきたいと思っています。
また、免許取得に関してもその法的な年齢に達していれば禁止をしていません。しかし登下校に自転車や免許を必要とする乗り物を使うことは禁止しています。

Q
高等科からの入学生たちに対して、クラス編成など特別の配慮はありますか?
A

選択教科などを考慮しながら、なるべく同じクラスに入るよう工夫しています。

Q
いじめや不登校のケースはありますか?またそうした場合にどのような対応をとっていますか?
A

高等科は大教員室とは別に各階に分かれる学年ごとの小教員室(主管室)を設置する方式を伝統的に採用していて、きめ細かくすばやい生徒への対応を可能にしています。男子ばかりの学校ですから時に小競り合いも起こりますが、いじめというような陰湿な行為がもしも起きた場合でも、主管(クラス担任)を始め他の教員たちも一緒になって解決法を考える体制ができています。不登校のケースについては、一人一人が異なった問題を持ち、同じ理由によるものではなく、残念ながら皆無というわけではありません。しかし保護者の方とも十分話し合い、カウンセラーにも適切なアドバイスをあおぎながら、その生徒にとって最善の道を教員全員で考える体制をとっています。

Q
カウンセリングルームなど生徒の悩みを相談する場がありますか?
A

当校では、保健室の隣室にカウンセリングルームを設けています。毎週火・水曜日の午後に専門のカウンセラーの方々が来校し、父母・生徒の相談にあたっています。(保健室カウンセリングルームへ)

Q
クラブ活動の内容と参加状況を教えてください。
A

運動部(18)には、アーチェリー部・剣道部・硬式野球部・ゴルフ部・サッカー部・山岳部・柔道部・水泳部・スキー部・漕艇部・卓球部・テニス部・馬術部・バスケット部・バレー部・ホッケー部・ラグビー部・陸上部
文化部(12)には、演劇部・吹奏楽部・コーラス部・化学部・史学部・写真部・新聞部・生物部・地学部・美術部・文芸部・放送部・
同好会(8)には、アマチュア無線・囲碁将棋・社問研・書道研・地理研・鉄道研・フォークソング・空手、以上のクラブがあります。
恵まれた条件のなか優秀なコーチの指導により、都大会や関東大会で上位の成績を得て全国大会に進出するクラブもあり、文化部にもユニークな活動をしているものがあります。その成果は鳳櫻祭(文化祭)での発表となって高い評価をうけています。
参加状況については年により学年により異動がありますが、全生徒の75パーセントがクラブに加入しています。
(「クラブ活動」、「高等科ミュージアム」へ)

Q
中等科から内部進学する生徒たちは、中等科時代のクラブ活動を引き続き行うのでしょうか?
A

中等科時代と同じクラブ活動を続ける生徒もいますが、高等科にしか存在しないクラブもあり、そこでレギュラーの座を得て活躍する生徒も多くいます。

Q
大学進学の準備とクラブ活動は両立可能でしょうか?
A

もちろん可能です。むしろクラブ活動によって集中力をつけ、優秀な成績をのこし卒業時に表彰される生徒も多く見られます。また長い目でみても高等科時代の友達は一生の人的財産となり、豊かな実年を送っている先輩が多く見られるのが高等科の大きな特徴でもあり誇りでもあります。積極的にクラブ活動に参加して生涯の友を作るチャンスを大いに活用してほしいと考えています。

Q
スポーツ・芸術などの活動に対して、何か特別な表彰はありますか?
A

父母会から、(1) 広く社会においてその活動が高く評価された (2) 全国大会に出場した等、優秀な活動に対しての表彰が行われます。また桜友会(中等科、高等科の卒業生によって組織された団体)からも生徒の活動に対して種々の援助があります。

5. 進学について

Q
学習院大学への内部進学の基準を教えてください。
A

学習院大学への内部進学については、大学との協定に基づき、高等科での学業成績、実力試験、各学科の指定科目の成績、および出席・操行を審議の上、推薦が決定されます。学業成績については、平均60点以上で、50点に満たない科目が3年次2科目以内であることが必要です。また、実力試験は3年次の9月と1月に2回行われ、その平均40点以上が推薦の基準となっています。

Q
内部進学の場合に希望する学部・学科へ進めるのでしょうか?
A

内部進学を希望する場合、3年次の11月下旬に、志望の学部・学科を記入した届けを提出します。これをもとに、第一志望を優先して、各学部・学科への推薦が決定されます。各学科の推薦には定員があり、万が一、一部の学科に志望が集中した場合には学業成績と実力試験の結果を総合して推薦順位が決まりますが、ここ数年、大部分の生徒が志望の学科へ進学しています。

Q
他の大学を受験する場合、内部進学と併願できるのでしょうか?
A

3年生は11月下旬までに、内部進学を希望するか他の大学を受験するかを決めます。この時期までに推薦入学等で他大学への進学が決定している学生も含め、他大学受験を希望する場合には学習院大学推薦辞退届を提出します。

Q
内部進学と他大学を受験する生徒の割合はどのようになっているでしょうか?
A

年度によって若干の相違はありますが、2014(平成26)年度は3年生在籍198名のうち内部進学92名、他大学受験106名となっています。
(「前年度進学実績」へ)

Q
2年生、3年生と選択科目が多くありますが、進路とどのように関係してくるのでしょうか?
A

豊富に用意された選択科目の中から、履修する科目を自ら選んでいくことで、自分の進路にとって最適なカリキュラムを組むことが可能です。たとえば、理系を目指すのであれば、2年生のうちから、数学や理科の選択科目をより多く履修することができます。あるいは、自分の進路を見極めるために、興味のある科目を選んで履修することも可能です。選択科目は少人数編成でレヴェルの高い授業が展開されており、生徒のより深い興味や関心に十分こたえられるものとなっています。
(「カリキュラム」、「科目・シラバス」、「時間割例」をご参照ください。)

Q
進学希望先に応じて、「文系」・「理系」といったクラス編成は行うのでしょうか?
A

特に「文系」と「理系」を区別してクラス編成を行っているわけではありません。現在では各大学の学部・大学院の再編が進み、旧来からの「文系」、「理系」といった分類は必ずしも的を射たものではなくなっています(例えば、コンピュータの活用や、文章作成などのプレゼンテーション能力などはあらゆる人にとって必須のことになっています)。ただし、2年生、3年生では、数学の選択の仕方によってαコースとβコースとに分かれ、そのコースに応じた各科目の選択の可能性を考慮し、少人数授業を効率的に行うことができるようにクラス編成にも配慮しています。
(「カリキュラム」、「科目・シラバス」、「時間割例」をご参照ください)

Q
進路指導はどういった点を重視していますか?
A

将来何をしたいかという生徒の意思を第一に考え、本人や父母の方々との面談などを通じて、生徒自身が納得のいく選択をすることができるよう手助けをしています。また、将来希望する方向へ進むために具体的にどういったことをすべきかなど、必要な情報については随時提供するよう努めております。実際情報は世の中に満ちあふれている状況だと考えられます。与えられるものをどのように取り込んでいくかが重要と考えます。当校では、主管(クラス担任)と教務課(進学担当)とが、生徒本人にとって何が「適切な」情報かを判断しつつ、つねに連絡を取り合っています。先輩たちの体験談など経験的なデータをふまえ、生徒やその家庭と密にコミュニケーションをとるように心がけています。
(「卒業生から」、「大学進学体験記」、「留学体験記」、「社会で活躍する卒業生」、「在校生父母」、「卒業生父母」をご参照ください。)

6. 奨学金、寄付金、父母会、その他について

Q
奨学金制度はありますか?
A

家計の急変などにより、学資の支弁が困難な方に、学内および本院関係団体により下表の奨学金制度を設けております。この他、学外の奨学金も学校宛に通知が届きますので、生徒課または、事務室までご相談ください。

名 称 貸与・給付の別 支給または貸与金額 申込時期
学習院各科学費支援
給付奨学金
給付 授業料、維持費、輔仁会費
および 父母会費 相当額
12月上旬
学習院父母会奨学金 給付 授業料および維持費相当額 1月
Q
寄付金は必要ですか?
A

任意です。入学手続後に教育研究施設設備等充実資金としてのご寄付の応募をお願いしております。

Q
学費以外に必要な納付金としてどのようなものがあるのでしょうか?また実際にどれくらいの金額になるのかを教えてください。
A

入学後毎年納付していただく授業料と維持費、輔仁会費、父母会費以外に、行事費用、副教材費用等が必要となります。これらの金額は各学年の行事の数や種類、副教材使用状況により異なります。参考として近年の必要額は、1年次約180,000円(スキー教室約100,000円、2年次沖縄研修旅行積立約40,000円を含む)、2年次約90,000円(沖縄研修旅行約75,000円含む)、3年次約10,000円となっております。なお、この他に高等科父母会として、年会費、3年次には卒業アルバム、謝恩会等の費用の徴収があります。

Q
父母会の活動について教えてください。何か特別な行事が行われていますか?
A

父母会は学校の日常的な活動を父母保証人の立場からサポートするための会です。各クラスから3名の幹事を年度ごとに選出し、当該学年の生徒たち、または学校全体の教育活動に対する提案などを行っています。各々の幹事の方々の出席のもと、父母幹事会が開催されます。家庭の要望・意見を学校側へ伝達し、上手に反映するための機会として活発に議論が行われています。その場で話し合われた事柄は、「学習院高等科だより」(年3回発行)やホームルームなどを通じて、全員に周知されます。さらにクラス担任と「父母保証人懇談会」の場を設けることなど、幹事の方々を中心に行っている場合もあります。また特に3年生の場合、卒業式後の謝恩会の準備を幹事の方々を中心に行うのが通例になっています。以上のような活動以外は、父母会としての特別な活動・行事はありません。(「在校生父母」)

Q
父母との面談の時間を特別に設定しているのでしょうか?
A

特別に「面談の時間」を設定してわけではありません。各学年に催される父母会の際や、その他の機会に生徒たちの状況はクラス担任などから報告をしています。家庭からのご相談・要望がある場合、クラス担任などと連絡を取っていただければ随時お話を伺っています。

Q
父母の転勤に伴う復学制度について教えてください。
A

父母の転勤等によって長期間海外に滞在し、それに伴って生徒本人が学校を離れなければならない場合、所定の手続きのもとで復学する制度があります。詳細は学習院高等科教務課にお問い合わせください。

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