事業紹介

知的資産計測プロジェクト

本研究は企業の知的資産を計測するためのデータベースの整備と分析を目的とし、その研究成果の社会的意義は大きいと考えられます。本プロジェクトは、無形の知的資産を含めた新たな企業評価とその実例を集め、経済政策や企業の会計実務などに有益な情報を提供する段階にまで発展する可能性を有しています。

1990年代における米国経済の復活はIT革命による生産性の向上によるところが大きいといわれており、コンピューター機器、通信機器を初めとするIT資本を通して、これらがどの程度生産性上昇に寄与したかが計測されてきました。

しかし2000年代に入ってからこうしたハードのIT資本の分析だけでは、説明できない経済現象が現れるようになり、こうした課題に対して、物的なIT化を補完して生産性を上昇させる要素として無形の知的資産の役割が注目されるようになりました。

無形の知的資産を対象とする研究は、極めて実際的な意義を有していると同時に、経済学、経営学、会計学といった単一の学問内で完結する性質のものではなく、むしろそれぞれの学問分野からの成果を持ち寄ることによって、より豊かな成果が得られるという特徴を持っています。

プロジェクトの成果を、日本経済研究所「月報」に「グローバル経済下の知識資産経営」と題して連載しています。

なお詳細のお問い合わせは、当研究所事務局までご連絡ください。

経済経営研究所
TEL 03-5992-3075
FAX 03-5992-1007

このページのトップへ

学習院大学