文学部について

学部長のメッセージ

君は小宇宙(コスモ)を感じることができるか

 法学部、経済学部、国際社会科学部は私たちの社会の仕組みを学ぶところだと言えるでしょう。 理学部は宇宙の理(ことわり)を学ぶところだと言えます。 宇宙とは無限に広がる空間のことですが、文学的に表現すれば、生物の細胞や物質の粒子の中にも宇宙があり、 その理を表すのが数学であると言えるのではないでしょうか。
 文学部は何を学ぶところでしょうか。一言で言うと、人間と文化について学ぶところです。 人間も文化も宇宙のような広がりと深みを持っています。 学問分野で言うと文学、哲学、史学などがありますが、 それらの分野の中には宇宙の銀河のような小宇宙がたくさんあります。 たとえば『源氏物語』や夏目漱石の作品は文学の小宇宙ですが、 そこを訪れる人は後を絶ちません(教科書に載っているからですが)。 にもかかわらず、それらの小宇宙は究めつくされてはいないのです。 史学の小宇宙もそうで、かつては「いい国作ろう鎌倉幕府」という語呂合わせで鎌倉幕府成立の年をおぼえましたが、 今は鎌倉幕府の成立は1192年ではないとされています。 新しい史料の発見や史料の読み方を変えることによって歴史は変わるのです。 かつて『古事記』は史料的価値を認められず、読む人もいない時代が続きました。 それを本居宣長が読み解き、『古事記伝』を著したことによって広く知られるようになり、 その後の日本の学問と思想に大きな影響を及ぼしました。また、江戸時代の思想家である安藤昌益も世に知られていませんでしたが、 京都帝国大学の学長を務めた狩野亨吉(かのうこうきち)が昌益の著作を読み解き(狩野は退職後にその作業を続けました)、 そのユニークな思想を世に知らしめました。人間と文化には今も究められていない小宇宙がたくさんあります。
 文学部の卒業論文、人文科学研究科の修士論文と博士論文は、様々な小宇宙を探究した成果であると言えます。 よく知られた小宇宙もあり、それまで誰も知らなかった小宇宙もあります。 よく知られている小宇宙には先人たちの気づかなかったことを発見する楽しみがあり、 誰も知らなかった小宇宙はそこに踏み込むこと自体が好奇心をかき立てるでしょう。 文学部の授業はそのような小宇宙にアクセスするためのナビです。皆さんはどんな小宇宙に挑むのでしょうか。 それは長い旅なのか、短い旅なのか。いずれであれ、文学部は皆さんの旅をナビゲートします。 あなたの小宇宙(コスモ)を探してみてください。
 「小宇宙(コスモ)」とはアニメ『聖闘士星矢』に出てきたキーワードで、内に秘めたパワーのことです。 「君は小宇宙(コスモ)を感じたことがあるか」という主人公の台詞があり、 それを表題に転用しました。聖闘士星矢(セイントセイヤ)の小宇宙は内なるものですが、 この小事典で文学部の小宇宙を感じてください。

文学部長 山本 政人
(令和8年4月 文学部長就任)

教育研究上の目的

文学部の行う教育の目標は、人文科学諸分野の研究内容を理解し、研究方法を取得した学生自らが、人文科学研究の創造を行うところにあります。文学部各学科で文化創造の経験をさせることによって、社会の一員として、社会全体の文化を考え、文化を支え、文化を創造する担い手を育てることを目的としています。

特色・方針

学習院大学は、1949年に新制の大学として開設されました。当時は、文政学部の中に文学科と哲学科だけがありましたが、
その後数回の改変と拡大によって、現在では、次の8学科を擁しています。

哲学科
【95名】
あらゆる人文科学の根本にある哲学を学ぶ。哲学・思想史系と美学・美術史系が相互に連携
史学科
【95名】
歴史に対する幅広い視野と自由な問題関心とをもち、きめの細かい指導により主体的に研究していく態度を養う
日本語日本文学科
【115名】
古代から現代に至る長い歴史を持った日本の文化を縦横に研究。日本語教育のエキスパートも養成
英語英米文化学科
【115名】
単なる語学研究の枠に収まらない文学・言語学研究を推進。英文学・米文学・英語学の3分野を幅広く学ぶ
ドイツ語圏文化学科
【50名】
言語・情報、文学・文化、現代地域事情の3コース、ならびに通訳・翻訳者養成のための特別プログラムを設置
フランス語圏文化学科
【65名】
言語・翻訳、舞台・映像、広域文化、文学・思想、の4コース制で多様な文化事象を広く学ぶ
心理学科
【90名】
基礎から最新の知識までを組織的に学べる独自のカリキュラムで、優秀な心理学エキスパート育てる
教育学科
【50名】
2050年の社会を見すえ、次世代を担う子どもたちを育てる資質と能力をそなえた小学校教員を養成する
※2020年度より定員が変更になります。

文学部の各学科は、いずれも基礎的な教育を重視しており、学生は、まずその研究領域における基本的な考え方や基礎的な知識を習得するように指導されます。そのような基礎に基づいて、より専門的な研究に取組むことができるのです。本学部では、ほとんどの学生にとって卒業論文が必修になっていますが、最終学年において、教員の懇切な個別指導のもとで研究を行って、論文を書きあげます。 各学科のカリキュラムは、教育的・組織的に構成されており、さまざまなテーマに関する講義が設けられているとともに、少人数のクラスでの演習・ゼミが数多く用意されています。当然のこととして外国語は重視されており、2カ国語以上の学習が必修になっています。また、ひろく一般的な教養を身につけるために、自分の専攻する学科の専門以外の科目を、自由に履修することがすすめられています。

学生は入学したときから、各学科の図書施設や研究室を十分に使用することができます。蔵書は非常に豊富です。各学科の研究室をはじめ学内には、パソコンなど情報処理の機器も整備されています。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)及び入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)について

3つのポリシー(DP・CP・AP)

学部在籍者数

(2023年4月現在)

合計
入学定員 95 85 110 115 50 80 90 50 675
在学生数 397 411 464 496 225 306 387 192 2,878
専任教員数 10 11 12 12 7 7 10 12 81

大学院在籍者数

(2023年4月現在)

合計
入学定員(博士前期) 10 10 15 20 10 5 5 6 12 20 15 10 138
入学定員(博士後期) 3 3 3 3 3 2 2 2 3 5 3 3 35
在学生数 16 26 37 24 15 7 9 2 39 25 15 25 240
専任教員数 5 5 7 12 10 6 5 5 5 12 5 5 82