学習院大学 東洋文化研究所The Research Institute for Oriental Cultures

機関紹介

所長メッセージ

東洋文化研究所長  三井 清

2024年度はコロナ禍以前の世界にほぼ戻り、研究員の皆様には、多くの成果を上げてくださいました。
コロナ後も、ウクライナ・ロシアでの問題、イスラエル・パレスチナでの問題などで国際的な混迷が拡大していましたが、今年になってからは「トランプ関税」なども加わり、ルールに基づく多角的な貿易体制への信頼も揺らいでいます。このような国際情勢の不確実性が拡大している状況において、アジア諸国にも様々な影響が及んできており、そのような状況に適切に対応していくためには、アジア諸国における相互理解を深めることの重要性も高まっていると考えられます。本研究所は小規模な研究機関ではありますが、東アジア学の研究拠点として、そのような相互理解を進めることに貢献できればと考えています。昨年度は、研究プロジェクト等の成果として、『学習院大学東洋文化研究叢書』1冊、年報『東洋文化研究』第27号が刊行されました。本年度は『東洋文化研究』第28号のほか、『学習院大学東洋文化研究叢書』1冊、および『調査研究報告』等の刊行が予定されています。また、1985年から学生および一般の受講者を対象として、アジアの政治・経済・歴史・文化・言語などのテーマについて各分野の第一人者の講師を招いて「東洋文化講座」を3回程度の連続講座として実施してきました。本年度も同様の東洋文化講座を実施する予定です。
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