学習院大学 東洋文化研究所The Research Institute for Oriental Cultures

研究プロジェクト

一般研究プロジェクト

日本の植民地支配下における朝鮮の研究(1983-1985年度)

 

構成員
代表研究員 斉藤孝
研究員 高田淳 林友春 浜田耕策
客員研究員 石花賢 武田幸男 中尾美智子 宮田節子
(1)研究の目的・計画

本研究は、日本植民地期の朝鮮を研究の対象とする。かかる研究は、すでに多方面から多くの成果があがっているにもかかわらず、日本帝国主義と植民地朝鮮との関係をとらえる十分な視点を確立したとは、未だ言い難い。それは、日本史の中に、朝鮮支配を位置づけることが欠落しているのに由来しよう。
本研究が主なる文献として扱おうとする旧朝鮮総督府資料は、支配機関としての旧朝鮮総督府像と、日本植民者の活動を明確に浮き彫りにするものとなりえよう。またそれは同時に、被支配者として在った側の、民族独立の闘いをも明らかにするものとなろう。主な活動計画は次の4点である。
1)財団法人友邦協会より学習院へ寄託予定の同協会並びに中央日韓協会所蔵書を中心に、当研究所既蔵の関連諸資料とあわせ基本的整理を行う。
2)日本植民地期の支配・被支配者の体験談を収録・整理する。
3)日本植民地期を、朝鮮史上・日本史上、さらには全アジア史的に位置づけることを目的とする定例研究報告会を開く。
4)朝鮮研究の全般的発展をめざして、朝鮮語講習会を設ける。

ページの先頭へ