「Strategic Mind(戦略的思考)」を身につけた、「主体的市民」を育てる
政治学科の特徴
政治学科では、政治学、国際関係論、社会学のさまざまな科目とともに、メディアや政策の実務を総合的に学びます。多様な選択肢を提供する「講義」と実践力を培う「演習」で構成されたカリキュラムを通じて、社会を担う「主体的市民」を育みます。
社会の諸問題を解決し活躍する人材を育てる
適切な理論と豊富な知識に基づく問題を発見する能力
状況を的確に把握する課題分析能力
意思を正しく伝え建設的に議論を進めるための合意形成能力
社会で必要とされる『主体的市民』を育てる
政治学科の目指す人物像社会で必要とされる
『主体的市民』
- 理論
知識 - 指導力
実践力

国同士の取り決めから、自治体の会合まで、価値観や利害関心の異なる者同士が話し合う場に存在しているのが常である実社会では、どのような立場でも「政治」の素養が問われます。政治学科では、多岐にわたる人間関係や社会生活を「政治」という観点で考察し、公共への関心を持った「市民」として主体的に社会に参加するための知的基盤を養います。状況を的確に把握する分析能力や、自分の意見をわかりやすく伝えるプンゼンテーション能力、議論を建設的に進めるディベート力など、本学科のカリキュラムを通じて培われた能力は、国内外を問わず激動する現代社会において威力を発揮することでしょう。
学びの特徴
理論を学び、幅広い知識を身につける「講義」
政治学科では、主に「政治学」「国際関係論」「社会学」という3つの専門領域からなるカリキュラムが設定されています。多くの科目は1年生から履修が可能であり、学生は自らの問題関心に応じて積極的に学ぶことができます。3領域に関連した特殊講義も数多く開講され、社会の最前線で活躍する方が講師を務めることもあります。意欲ある学生に向けてはさらに、高度な英語能力や分析能力の育成を目指す特別選抜(FT)コースが用意されています。FTコースについてはこちらをご覧ください。
政治学
政治学の基本概念をはじめ、政治史・政治思想史といった標準的科目を網羅しています。くわえて、諸外国との比較を踏まえた現代日本の政治過程の実証的分析、行政学や公共政策・地方自治、統計・数理を利用した最新の理論などを、学界を主導する教員や、実務経験豊富な教員から学ぶことができます。
国際関係論
諸外国の事情、および国際関係に関する科目を幅広く学ぶことができます。アメリカや東アジア諸国のほか、世界各地の歴史と現在を扱う「地域研究」に加え、安全保障論、国際政治経済、グローバルガバナンス論、国際開発協力論といった専門科目を通して、既存の政治学の枠組みを超える視点を身につけることができます。
社会学
学習院大学の政治学科では、かつて戦後日本の代表的論客の一人であった社会学者・清水幾太郎が教鞭をとっていた経緯もあり、政治学などと合わせて学ぶことで社会を深く理解できるよう、社会学のカリキュラムを充実させています。社会調査やメディアに関する授業もあり、ジャーナリスト養成にも対応しています。
少人数制で実践力をつける「演習」
政治や社会について学ぶためには、自分の頭で考え、自分の意見をわかりやすく伝える事が大切です。そこで政治学科では、自分で分析し、発表し、議論する少人数制の演習に力を入れています。演習では、学生同士が議論を交わすことで多面的なものの見方・考え方を身につけ、問題を発見・分析する力や、コミュニケーションやプレゼンテーションなど実践面での力を養います。

基礎演習
~1年次で大学で学ぶ力を身につける~
大学で学ぶ力を身につけるための、1年次を対象とした演習です。専任教員の指導の下、政治学・社会学・国際関係論に関係する内容を題材に、大学で学ぶ上で不可欠となる、課題発見、調査・情報収集、分析、討論、報告、レポート執筆に関する作法・技法を身につけ、研究に対する姿勢を養います。学年末にはレポート・コンテストを実施しています。
特別演習
~基礎演習での学習をさらに発展~
2年次以上を対象に、政治学・社会学・国際関係論に関する学術テーマを扱う科目のほか、平和構築や障碍者の包摂など、国内外における現代社会の課題に向けた最先端の取り組みを学ぶ科目が提供されます。
- モンテスキューの『法の精神』を読む
- 社会学の基礎を学ぶ
- 平和構築紛争予防の取り組み:現状と課題
- 障碍について考える など
外国書購読
~最近の外国文献を読み、議論する~
主に英語を対象に(他の言語の場合もあります)、外国語文献を講読して見識を広げ、議論を通じて理解を深めます。教材はジャーナリスティックな文献や学術文献、さらには映像資料が用いられ、幅広い情報源に対する読解力が養われます。1年次から受講可能です。
- 中国語新聞を読む
- 現代の記録映像を英語で見る
- 英字紙から世界を学ぶ
- 政治と言葉 など
専門演習
~3・4年次を対象に主体的に学ぶ~
文献講読にとどまらず、ワークショップ形式を採用するなど、工夫を凝らしたゼミナールが、専任教員により、毎年継続して開講されています。
- 2017年の日本外交を読み解く
- ヨーロッパから始まる歴史の転換
- ルソー『人間不平等起源論』を読む
- 現代アメリカ政治の重要争点
- 複合メディア世界の社会変容と文化
- 東アジアの秩序変動と国内政治 など
グローバル化に対応したセメスター制
いち早くグローバル化に対応してきた政治学科では、海外留学を奨励するために、学内に先駆けてセメスター制(前後期制)に移行しました。1年を2つの学期に分けることで、年度途中で留学に出たり、留学から帰ってきたりすることが容易な履修制度になっています。大学全体の短期留学プログラムが充実していることに加え、留学先についても学生の意向が尊重され、多様な学修の機会が保障されています。