先輩の声

入学希望者に向けた卒業生・在校生からのメッセージです。



koe-sunazawa.jpg  33年前、宮崎駿のマンガ版『風の谷のナウシカ』の連載が始まりました。私はこの作品で卒論を書きたいと考えましたが、当時それは夢のまた夢でした。28年たって「不惑」もとうに超えた私は一大決心をします。夏目房之介先生に教えを請い、あの時できなかった『ナウシカ』論を書き上げようと、身体表象文化学専攻の扉を叩いたのです。
 学問領域の一つとして思いきりマンガ・アニメを研究できる環境。すばらしい先生と気の置けない仲間たち。まるで学部生の頃に戻ったかのように気持ちが若返ったのを今でも覚えています。
 マンガやアニメを研究したい人は、まだ踏み荒らされていない未踏の原野が目の前にあります。その分、苦労することも多いでしょう。しかし、やりがいもあります。広大なマンガ・アニメの世界で何を研究するのか、したいのかを見失いそうになるかもしれません。しかし、自分のしたいことをしっかりとつかみ、ぜひあなたも身体表象文化学専攻の扉を叩いてください。
2014年3月博士後期課程修了 高校教諭 砂澤雄一



koe-shibata.jpg  身体表象文化学では直接の関心領域である舞台芸術だけでなく、映画や漫画、ジェンダーなどの授業に参加することで、様々な媒体における「身体」イメージやそれによって構成される世界観を知ることができ、問題設定や方法論にも多様なアプローチの仕方があることを学びました。
 演劇やダンスで起きていることは何なのか。体感として把握したことを言語化して、人に伝えるには技術を要します。ベースとなる学問領域の異なる人たちと一緒に学べたことは稀有な体験で、今も研究や劇評などを執筆する際に役だっています。
2013年3月博士後期課程修了 大学非常勤講師、舞台芸術研究・批評家 柴田隆子



koe-yoshimura.jpg  学部時代は美術史を勉強していましたが、マンガを専門的に研究してみたいという気持ちから、身体表象文化学専攻に入学しました。当初、研究の基礎さえできていなかった私にとって論文を仕上げるということは無謀な挑戦にも思えました。けれど、夏目房之介教授の丁寧な指導や頼りになる先輩方、切磋琢磨できる同輩たちのおかげで、好きなことを研究できるということ以上にとても恵まれた環境だったと思います。
 現在は近代メディアのコレクションを中心とした美術館で、マンガ分野の学芸員として働いています。収蔵品の管理と展覧会の企画が主な仕事です。当館の収蔵品は戦前の資料が大部分を占めており、自身の専門である少女マンガとはまた違う領域のため、勉強しなければならないことも多いですが、その分やりがいがあります。また、企画においては、身体表象で異なる興味を持つ人と出会い、多角的な研究にふれた経験がとても役に立っていると感じます。
2012年3月博士前期課程修了 学芸員 吉村 麗



koe-tawada.jpg  演劇って何だろう?
 シェイクスピアはハムレットの口を借りて「演劇は時代を映す鏡」だと答えました。私なら何と答えられるでしょうか。
 この問いの答えを、研究者は論文を書き読者に伝えます。演出家は作品を作り観客に伝えます。
 後者でもある私は、作り手の視点で19世紀末ジャポニズム演劇を研究し、研究と現場の双方の世界の「ことば」を理解できれば、独自の視点が持てると考えました。物事を多面的に捉える視点を養うことの出来る本専攻は、私には他には得難い「研究室」であり、「知の稽古場」でもあるのです。
2017年3月博士後期課程修了 演出家 多和田真太良





専攻紹介





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目白1-5-1北2号館6階631室 
学習院大学 人文科学研究科
身体表象文化学専攻
Tel:03-5992-1404


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