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物理学科教員



荒川 一郎 教授

 (表面物理学・真空物理学)
 写真:荒川 一郎 教授(表面物理学・真空物理学)
趣味は山登り。「山も物理も、その中にいること、その中を歩くことが楽しい。そこが未知の世界ならば、なおさら楽しい。」と語る荒川教授にとっての「未知の世界」は、最新の技術で作り出した限りなく平らで汚れのない物質の表面だ。
それは基礎科学と先端技術の双方に通じる重要な研究の舞台である。荒川教授は、金属表面に吸着した分子の集団的挙動を初めて明らかにしたパイオニアだ。表面研究の実験には一兆分の一気圧以下のよい真空が必要であり、逆によい真空を得るためには表面についての知識が不可欠だという。
一京分の一気圧という人類にとって極限の真空を開拓するという夢に、物理学の基礎的な視点から挑戦している。
【受賞暦】熊谷記念真空科学論文賞、真空技術賞を受賞
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井田 大輔 教授

 (一般相対論・宇宙論)
 写真:井田 大輔 教授(一般相対論・宇宙論)
われわれの時空そのものを記述する一般相対論は、現代の宇宙論の必須の言語である。
物理学科でも若手メンバーの井田教授は、膜宇宙論モデルの提唱、高次元ブラックホールの一意性の証明などで世界に知られる相対論・宇宙論の研究者だ。宇宙に興味をもつ好奇心旺盛な学生たちの素朴な疑問に楽しくつきあいながらも、加速器によるブラックホール生成など最先端の野心的なテーマに挑みつづける。現代物理学の究極の難問である重力の量子化をも視野にいれているという。
モーツァルトとバッハをこよなく愛し、自らもピアノなどの楽器を演奏する。夕暮れの理学部棟の屋上では、井田教授の奏でるリコーダーの調べを聞くことができる。
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宇田川 将文 准教授

 (物性物理学理論)
 写真:宇田川 将文 准教授(物性物理学理論)
物理学科で最も若い宇田川准教授の研究テーマは「フラストレーション」。「ものごとが落ち着いたところにうまく収まらない」状態を表す科学用語だが、身近な氷や、様々な磁性体で広く見られる面白い現象だ。
宇田川准教授は、氷とよく似た構造を持つ「スピンアイス」と呼ばれる磁性体の研究で世界的に知られている。スピンアイスの研究を足がかりに、新しい量子多体状態であるスピン液体の創出、 理論物理学の最大の難問の一つの強相関電子系の理解、ガラスや準周期系など古くから知られている魅力的な物質系でのブレークスルーなど、遠大な目標に向けて研究を進めている。 目下、スピンアイスのこれまでの研究の集大成の本(英語)を編集中。執筆と原稿集めに四苦八苦している。
家庭では、趣味と実益(?)を兼ねて難しい料理に挑戦しては失敗し、家の中にフラストレーションをうみだしているという。
【受賞暦】日本物理学会若手奨励賞を受賞
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高橋 利宏 教授

 (物性物理学実験・低温電子物性)
 写真:高橋 利宏 教授(物性物理学実験・低温電子物性)
「有機物」というと生物や化学の研究対象のように思いがちだが、物理学の世界でも近年「有機導体」と呼ばれる電気を流す新しいタイプの有機物が注目を集めている。
高橋教授は、有機導体における超伝導や金属・絶縁体転移などの研究で世界をリードする実験家だ。研究室では、メンバーが一体となって、新しい物質の合成から様々な物理的測定までを幅広く手がける。量子物理学の基礎への貢献と、人類の未来を拓く新物質の開発という二つの大目標をにらみながら日夜研究に励んでいるという。2003年度から5年間、科学研究費(特定領域)の補助金により新物質探索のための巨大プロジェクトが進行している。高橋教授は、 その代表として全国55の研究グループのまとめ役をつとめる。
髭がトレードマークの高橋教授は、大学院生時代に歌手としてレコードを出したほどの美声の持ち主でもある。
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田崎 晴明 教授

 (理論物理学・統計物理学・数理物理学)
 写真:田崎 晴明 教授(理論物理学・統計物理学・数理物理学)
統計物理学とは、原子や分子など極微の要素についての法則から、目に見える世界での多彩な現象や法則を導く営みであり、現代物理学の柱のひとつである。
若くして学習院に着任した田崎教授も、今は世界的に知られる統計物理の中堅の理論家である。研究テーマは多彩だが、磁石の起源に迫る田崎モデル、量子スピン液体のAKLTモデルなどの業績は内外の教科書に取り上げられている。今も、統計力学の基礎の確立、非平衡統計力学の建設など、大胆な未解決テーマに挑みつづける。
妥協を許さない厳格な研究スタイルとは対照的に講義にはギャグも混じる。大学HPに掲載中の「日々の雑感的なもの」も広く読者を得て好評だ。
【受賞暦】第一回久保亮五記念賞を受賞
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西坂 崇之 教授

 (生物物理学)
 写真:西坂 崇之 教授(生物物理学)
「地球上でもっとも小さいモーターがどこにあるか知っていますか?実は、ぼくらの体の中にたくさんあるんですよ。」とエネルギッシュに語る物理学科の若手メンバー西坂教授の専門は1分子生物物理学。日本が世界をリードする研究分野だ。細胞内のミトコンドリアにあるATP合成酵素は、実は軸をくるくると回すモーターであるという。その大きさはわずか10万分の1ミリ。たったひとつの分子がモーターとして働くのだ。
西坂教授は、自ら発明したレーザー顕微鏡を用いて、この小さな分子機械が燃料のATPを取り込む様子をありありと観察することに世界で初めて成功した。
同世代の若手研究者たちと活発に交流しながら、新しい研究室で学生と共に分子機械の謎を解明しようとしている。
【受賞暦】学術振興会賞を受賞
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平野 琢也 教授

 (量子光学)
 写真:平野 琢也 教授(量子光学)
素粒子の運動が量子力学に従う事は良く知られているが、実は、光も量子力学に支配されている。量子力学が生み出す様々な不思議な現象を、最先端の光学技術であやつるのが量子光学だ。
平野研究室は、ボース・アインシュタイン凝縮の研究などで知られる国内有数の量子光学の研究グループである。量子暗号通信(絶対に盗聴できない通信!)や超高精度測定など未来のハイテク技術をにらみながら、じっくりと基礎の研究を進めている。
一人ひとりが、世界の神秘に心を踊らせながら、個性を発揮して楽しく研究できる研究室を目指しているという。
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渡邉 匡人 教授

 (結晶成長・結晶工学)
 写真:渡邉 匡人 教授(結晶成長・結晶工学)
渡邉教授は、企業の研究所で最先端の技術開発を手がけたキャリアをもつ。次世代の情報機器のための大口径シリコン単結晶の育成法として注目を集めるEMCZ法は渡邉教授の発明である。シリコン融液の流れを電磁気的な力で制御するという非凡な着想を実用的な技術にまで高めた成果は高く評価されている。
現在は、結晶成長の原子レベルでのメカニズム解明を目指し、液体構造と物性の関係を明らかにするという基礎的な難問にじっくりと取り組んでいる。必要に応じて研究室を飛びだし、大型放射光施設SPring-8など外部の施設でも実験を行う。宇宙ステーションでの微少重力環境での実験も構想中という。
技術開発に真に有用な基礎研究の新しい姿を求めて、渡邉教授のチャレンジはつづく。
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