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化学科教員



赤荻 正樹 教授

 (無機化学・地球化学)
 写真:赤荻 正樹 教授(無機化学・地球化学)
極端に高い圧力の下では、物質はその構造や性質を変化させ、私達の予想できないふるまいをする。自然界では、地球や惑星の内部がこのような未知の世界である。
赤荻教授は、地球構成物質を中心とした様々な無機化合物の高圧高温下での相転移を研究する、国内外でも第一人者の一人である。30万気圧の超高圧力を発生する高圧装置や、数mgの微小試料の熱量を測定する高温微少熱量計などを活用して、ケイ酸塩や関連無機化合物の相転移の研究に精力的に取り組んでいる。
【受賞暦】日本鉱物学会賞を受賞
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秋山 隆彦 教授

 (有機合成化学)
 写真:秋山 隆彦 教授(有機合成化学)
周期律表に並んでいる100以上の元素はみんな違った顔を持っている。これらの元素の内に秘めている特性を掘り起こすことにより新しい金属触媒を設計し、それを利用した新しい有機合成反応を見い出すことは有機合成化学者にとって醍醐味のひとつである。
高い選択性を示す優れた触媒をデザインし、有害物質を用いない地球環境にやさしい有機合成反応の開発に情熱を傾けている。「日夜フラスコに夢を託し、予想もしない新たな反応が進行するのをわくわくしながら待ち構えているんだ。医薬品・農薬などの生理活性を持つ有機化合物の合成も簡単だよ!」と秋山教授は楽しそうに語る。
【受賞暦】有機合成化学協会第一三共・創薬有機化学賞、日本化学会学術賞を受賞
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石井 菊次郎 教授

 (物理化学)
 写真:石井 菊次郎 教授(物理化学)
石井教授は、結晶・アモルファス状態・液晶・液体の、さまざまな種類の分子性物質における分子の動きを、ラマン分光法(これにより分子を構成する原子の振動や、分子全体の運動状態を知ることができる)によって研究することにより、多くの成果をあげている。制約の多い特殊条件下での実験の腕前は、この分野ではトップクラスである。
物質の個性を直感的にとらえる感覚にすぐれており、この世界のミクロな問題が、家族や学生との生活と渾然一体となってとらえられているらしい。
ときどき、奇妙なたとえや駄洒落を発する。スポーツ好きだが、評論しかできないことがとても悔しいらしい。
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稲熊 宜之 教授

 (無機化学・無機固体化学)
 写真:稲熊 宜之 教授(無機化学・無機固体化学)
無機化学はすべての元素を対象にする学問である。人間が個性をもち、環境に大きく影響されるように、各元素も個性をもち、その組み合わせによって生じる物質はさまざまな性質を示す。
稲熊教授は、これまで酸化物を中心にさまざまな新規物質を合成し、その構成元素、結晶構造、化学結合性、物性の相関を明らかにしてきた。特にリチウムイオン伝導性酸化物に関する研究は国内外で注目を集めている。
学生とともに想像力と叡智を結集して、鉱脈を探す山師さながら新規物質の探索に励んでいる。
【受賞暦】日本セラミックス協会学術賞を受賞
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岩田 耕一 教授

 (物理化学・分光学)
 写真:岩田 耕一 教授(物理化学・分光学)
「フラスコの中の分子たちは、1秒間に10兆回ぶつかっています」とニコニコ話す岩田教授。化学反応が起こる様子を観測してその仕組みを分子レベルで解き明かすために、 10兆分の1秒ごとに測定ができる分光装置を作ってしまうらしい。これまでに、世界最高の性能をもついろいろな分光測定装置を3種類も作ったことがあるという。 「物理化学の研究では、自由な想像と定量的な考察の両方を楽しめます」、「世界中の研究者仲間との付き合いが何よりも楽しくて刺激的です」と、本当に研究が好きな様子。 家庭では、職業をもつ奥さまとの二人三脚で育児に奮闘するよきパパでもある。
【受賞暦】日本分光学会論文賞を受賞
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河野淳也 准教授

 (構造化学)
 写真:河野淳也 准教授(構造化学)
溶液反応は、化学合成などの分野において広く利用され、生体中でも重要な役割を果たすにもかかわらず、その分子レベルでの詳細は容易に解明されない大問題である。 河野講師は、液体を真空中に導入する特殊な方法を用いて溶液中の分子を気相中に取り出し、溶液反応の微視的解明に取り組んできた。溶液表面で起こる化学反応の 機構解明などの研究成果を生み出した実験装置は、手巻きのコイルなどが接続された手作りの装置であり、アイデアと愛情がこもっている。世界に2つとない装置を駆使 して極微量の液体の反応をレーザー分光や質量分析により観測しながら、溶液とは何かについて考えている。
【受賞暦】日本化学会進歩賞を受賞
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中村 浩之 教授

 (有機化学・創薬化学)
 写真:中村 浩之 教授(有機化学)
有機化学は、我々の身の回りのどんなところに関わっているだろう?食品、医療、医薬、家電製品などへの幅広い応用を思い浮かべる人も多いだろう。「でも、それだけとちゃうんや。君たちもぼくも、生き物はみんな有機物からできてるやないか。生体内で営まれる生命現象は、すべて有機化学反応から成り立っとるんや!」と関西弁で熱く語るのは中村教授。
研究への情熱にあふれる若手教授だ。有機合成反応の新規開拓をベースに、ガン治療を目的とした非天然型酵素阻害剤の開発研究を手がけている。
2002年に立ち上がった研究室も今では完全に軌道に乗り、「学習院発のガンの特効薬」という大きな夢に向かって研究室全員が一丸となって創薬研究を行っている。有機化学と分子生物学の境界領域の未来をにらんだ、中村教授のチャレンジはつづく。
【受賞暦】日本化学会進歩賞、がん分子標的治療研究会奨励賞を受賞
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村松 康行 教授

 (環境地球化学)
 写真:村松 康行 教授(環境地球化学)
46億年前に地球が誕生したと言われているが、どうしてそんな遙か昔のことが分かるのだろうか?「それは岩石などに極微量含まれる同位体を測定すれば良いんだ。様々な元素や同位体を分析することにより地球や環境中での物質循環に関する色々なプロセスが解明できるよ。」と語る村松教授は、微量分析法の開発とその応用に関する研究を海外や日本の研究機関で長年手掛けてきた。
その経験を生かし、また、最新の分析手法を用いて、地球や環境中での様々な元素の動態から生物への取り込みまで広い視点から研究を行っている。
学生時代から続けている玄人はだしのスキーも実は地球を知るための手段なのかもしれない。
【受賞暦】科学技術長官表彰、三宅賞、ヨウ素学会賞を受賞
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持田 邦夫 教授

 (有機化学・有機金属化学)
 写真:持田 邦夫 教授(有機化学・有機金属化学)
「新雪の上を歩くと、自分の足跡がくっきりと残ります。他人の足跡がたくさん残っている所を歩いてもどれが自分の足跡かよくわかりません。“化学の本当の面白さは全て無から作りあげるところにある”という考えのもとに炭素と同じ周期表の14族元素のゲルマニウムに注目し、有機ゲルマニウム化学という全く新しい有機化学の基礎から応用までを構築し、体系化を目指しています。
“学習院大学から新しい化学を創っていこう!”有機ゲルマニウムを21世紀の有機化学に!”が研究室の合言葉です。」と穏やかに淡々と語る持田教授であるが、実は学生時代から文字通り有機ゲルマニウム化学の研究ひとすじに歩んできた筋金入りの実験化学者である。
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