【講演テーマ】熱狂の少女歌劇、男装の麗人、女性的男性スター―戦時演劇興行における「雰囲気」の問題
戦時下の娯楽統制研究を進めている金子先生に、少女歌劇や映画などにおける政治と社会の相互連関に関する新知見を展開していただいた。政治の力学に抵抗、あるいは無化したのは、大衆の「雰囲気」だったとの指摘が斬新だった。戦時下の日本社会を立体的に再構成する内容は知的刺激に満ちていた。
研究以外の分野においてフルタイムで働きながら、学習院大学大学院の博士後期課程で研究を続けて学位を取得した金子先生から研究を続けていくことへの実践的な助言も得られて、たいへん有益だった。教員、大学院生との質疑応答も実りあるもので、示唆に富んでいた。