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共同研究プロジェクト

家永 遵嗣助 教授プロジェクト

『古代・中世公家史料の基礎的研究』
Fundamental study on histrical sources for court nobles in the ancient and medieval times
[Assistant Prof. IENAGA Junji]

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1. 目的・内容・期待される効果など

 本研究の目的・内容・意義:研究代表者は本年度学部予算等により『廣橋家旧蔵記録文書典籍類』を取得する予定である。事業の主たる目的は、当該『廣橋家旧蔵記録文書典籍類』の特に別記・部類記に関する詳しい目録『広橋家旧蔵史料別記・部類記引用書目目録稿(仮題)』の作成と史料分蔵状態の確認により、史料活用の基礎的条件を確保することにある。近世史料の主要部分はなお広橋家の所蔵するところだから、本事業の主眼は古代・中世史料に向ける。京都大学や宮内庁書陵部等の蔵する他家の公家史料についても調査を行い比較・検討する。

 本研究は広橋家関係史料活用の基礎的条件の確保を主眼として、第一に『廣橋家旧蔵記録文書典籍類』に包含される別記・部類記の引用書目・内容を示すリスト『広橋家旧蔵史料別記・部類記引用書目目録稿(仮題)』の作成と、第二に『下郷共済会所蔵広橋家文書』など本史料群から離れて別の所蔵者の有に帰している史料群の調査を主な内容とし、これに関連して他の公家史料についても調査・比較検討を行う。

2. 研究スタッフ

【プロジェクト代表】
・家永遵嗣:学習院大学文学部助教授(史学科)

・鐘江宏之:学習院大学文学部助教授(史学科)
・松岡心平:東京大学大学院教授
・末柄豊:東京大学史料編纂所助手
・高橋秀樹:文部科学省教科書調査官
・五島訓代:宮内庁書陵部事務補佐員

3. 活動報告

15年度:本年度は主に当該史料群の包含資料の目録作成に注力し、家永遵嗣・田村航・田中大喜・湯原紀子の4人からなる目録作成班で、年間28回にわたり調査を行った。投入労力は現在までのところ、おおよそ延べ850時間/延べ人で、全149冊の内およそ 120冊について仮目録を作成し、うち一部についてはデータのデジタル化に着手している。

16年度:仮目録の基礎となる、手書きカードによるデータ採取を全冊について完了し、その内容をマイクロソフト・エクセルのデータとして入力、いちおう全体を通覧できる目録の基礎データ・ベースをさくせいするところまでこぎ着けた。(詳細は『人文科学研究所報』2004年度版に掲載されています)

17年度:前年度から進めてきた史料目録稿本のデジタル・データ化の完了、校正作業をほぼ達成した。(詳細は『人文科学研究所報』2005年度版に掲載されています)

4. 今後の活動予定

本プロジェクトは、2006年3月31日を以て終了いたしました。
ご協力下さった皆様に厚くお礼申し上げます。なお、史料目録のデータベースを、当ホームページにて公開する予定です。

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