EN

共同研究プロジェクト

井上 勲 教授プロジェクト

『近世朝幕研究の基盤形成』

一覧へ戻る

1. 目的・内容・期待される効果など

 近世社会の構造ならびに明治維新の政治変動についての研究を進めるには、天皇ならびに朝廷にかかわる実態の解明が必須の前提である。このことの必要についての認識が深まり、また、関白・武家伝奏・議奏の組織、儀式、公家身分、門跡、地下官人および朝廷と幕府との関係について等々の研究が重ねられているとは言いながら、いまだ個別分析にとどまっていて、その全体を鳥瞰しうる展望を得る学問水準には達してはいない現状である。

本プロジェクトは、天皇ならびに朝廷の実体を解明することを目的に置き、この達成に向けての基礎研究を進める。このことによって、近世の政治社会の構造、明治維新の政治変動の解明はもとより、中世社会から近世社会への連続性、ならびに近代社会の特質の解明が進捗することが期待される。

2. 研究スタッフ

【研究代表者】
・井上 勲:学習院大学 文学部教授(史学科)
【所員】
・高埜 利彦:学習院大学 文学部教授(史学科)
【客員所員】
・西村慎太郎:日本学術振興会特別研究員
【リサーチ・アシスタント】
・田中 潤 :学習院大学大学院 人文科学研究科 史学専攻 博士後期課程
・長坂 良宏:学習院大学大学院 人文科学研究科 史学専攻 博士後期課程

活動年度:2007年度~2009年度

2007年度:9月22日、23日に「近世の天皇・朝廷研究第一回大会」を行った。大会では、活発な議論がなされ、日本経済新聞「文化往来」に第一回大会に関する記事が掲載された。
(詳細は『人文科学研究所報』2007年度版に掲載されています。)
2008年度:9月13日、14日に「近世の天皇・朝廷研究第二回大会」を行った。また、多くの研究者に利用していただくため、『近世の天皇・朝廷研究』の雑誌コード(ISSN)を取得した。(詳細は『人文科学研究所報』2008年度版に掲載されています。)
2009年度:9月12日、13日に「近世の天皇・朝廷研究第三回大会」を行った。3月には『近世の天皇・朝廷研究 第3号―第3回大会成果報告集』、及び『近世朝幕関係法令史料集』を刊行した。(詳細は『人文科学研究所報』2009年度版に掲載されています。)

4. 今後の活動予定

本プロジェクトは2010年3月31日をもって終了いたしました。ご協力下さった皆様に厚く御礼申し上げます。

5. 研究成果

以下を刊行いたしました。※配付は終了しておりますので、ご了承ください※

・朝幕研究会編『近世の天皇・朝廷研究』第1号(第1回大会成果報告集)、学習院大学人文科学研究所、2008年3月
・朝幕研究会編『近世の天皇・朝廷研究』第2号(第2回大会成果報告集)、学習院大学人文科学研究所、2009年3月
・朝幕研究会編『近世の天皇・朝廷研究』第3号(第3回大会成果報告集)、学習院大学人文科学研究所、2010年3月
・朝幕研究会編『近世朝幕関係法令史料集』学習院大学人文科学研究所、2010年3月

一覧へ戻る
pagetop