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共同研究プロジェクト

川嵜 克哲 教授プロジェクト

『初心心理臨床家の成長過程とサポート』

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1. 目的・内容・期待される効果など

 臨床心理学において来談者に対する心理臨床家の実務能力は、実践のみならずその研究に関しても最重要なものとなる。その実践能力の訓練として事例研究法が非常に重要なものであることはよく指摘されるところであるが、具体的に事例研究のどのような要因が臨床家の成長を促進するのかに関しては未だ研究が進んでいない状況である。それゆえ、本研究は、臨床家の実践能力を促進する事例研究の要因を、従来の因果的モデルではとらえがたかった回帰的なループ構造に注目して、抽出していき、その分析から、成長を促進する要因、その構造を見出していこうとするものである。具体的には、年に数回行われる事例研究会で各々が得られる示唆、新たな視点がその次に行われる事例研究までにどのような影響を与えるかをアンケートやインタビューによって洗い出していき、各事例研究会毎に回帰的・折畳的な構造を検討していくものである。

2. 研究スタッフ

【研究代表者】
・川嵜 克哲 :学習院大学 文学部教授(心理学科)
【所員】
・伊藤 研一 :学習院大学 文学部教授(心理学科)
・吉川 眞理 :学習院大学 文学部教授(心理学科)
・滝川 一廣 :学習院大学 文学部教授(心理学科)
・伊藤 良子 :学習院大学 文学部教授(心理学科)
【客員所員】
・小林 孝雄 :文教大学 人間科学部准教授
・栗原 文子 :駒沢大学 コミュニティ・ケアセンター専任相談員
(以下、2010年度のみ)
・小泉 藤子 :学習院大学 文学部助教(心理学科)
(以下、2011年度のみ)
・土井 孝典 :学習院大学 文学部助教(心理学科)
【リサーチ・アシスタント】
・北村 美緒 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・竹内 弥央 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・地井 和也 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・永嶋 茜   :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・八鍬 博敏 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
(以下、2009年度のみ)
・小塩 佳子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
(以下、2009年度~2010年度)
・小島 綾子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
(以下、2010年度~2011年度)
・杉山亜佳音 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・真澄 徹   :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
(以下、2011年度のみ)
・永嶋 茜   :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・地井 和也 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・井上真由美 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・金子 亮太 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・篠原 由花 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・竹國沙妃子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・寺脇 梓   :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・間藤 萌   :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・三上 英子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程
・依田 尚也 :学習院大学大学院 人文科学研究科 博士後期課程

活動年度:2009年度~2011年度

2009年度:3回の研究会を行い、初心心理臨床家の成長を促進する事例検討会の重要な要因と思われるものが抽出された。(詳細は『学習院大学人文科学研究所報』2009年度版に掲載されています)
2010年度:3回の研究会が行なわれ、初心心理臨床家の成長を促進する事例検討会の重要な要因と思われるものが前年度以上に浮き彫りになった。(詳細は『学習院大学人文科学研究所報』2010年度版に掲載されています。)2011年度:2009年度及び2010年度のこれまでのデータとそれらに関する考察を軸に、初心者の成長を増す要因を検証しつつ、研修(ケースカンファレンス)にそれらの要因を入れ込んで、その成長を促進する効果を検討していった。(詳細は『学習院大学人文科学研究所報』2011年度版に掲載されています。)

4. 今後の活動予定

人文科学研究所での、本プロジェクトは終了いたしました。ご協力くださった皆様にあつく御礼申し上げます。

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