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共同研究プロジェクト

渡辺 学 教授プロジェクト「「ポライトネス」の日独語対照比較

―社会心理学を援用して―」

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1. 目的・内容・期待される効果など

 変種言語学・メディア言語学的な視線からの観察、記述を土台として、「対人配慮」と「距離」を把捉するために、境界横断的に社会心理学的方法を導入した対照言語学の視点から、電子メディアのテクストも対象としつつ、日独語を中心とする「ポライトネス研究」を新たに構想・推進する。ドイツ語圏の「話しことば研究」と「(テクスト)文体論」の成果をふまえ、これに、英米語圏、日本語圏における「ポライトネス研究」の成果との批判的対峙を加えることで、対照ポライトネス研究構築への第一歩とすることを目指す。分析の中心となる「距離(感)」は、一定不変ではなく、お互いの相手との距離のアセスメントによりながら、相手はどう感じているかを相互に推し量りつつ、インタラクティブにことばを交わすなかで、意識・相互調整されていくものと考えられる。本研究では、この仮説の真偽を、複数言語の「発話行為」に着目したディスコース分析から明らかにする。

2. 研究スタッフ

【研究代表者】
・渡辺 学   学習院大学 文学部教授(ドイツ語圏文化学科)
【所員】
・高田博行 :学習院大学 文学部教授
【客員所員】
・南 保輔 :成城大学 文芸学部教授
・三宅和子 :東洋大学 文学部教授
【研究補助者】
・宇佐美千秋:学習院大学大学院 人文科学研究科 ドイツ文学専攻 博士前期課程
・仲内めぐみ:学習院大学大学院 人文科学研究科 ドイツ文学専攻 博士前期課程

活動年度:2010年度

2009年度:3回の会合を行ったほか、第2回LIARや日本独文学会秋季研究発表会において発表等行った。(詳細は『人文科学研究所報』2009年度版に掲載されています。)

4. 今後の活動予定

人文科学研究所での、本プロジェクトは2010年3月31日をもって終了致しました。
ご協力くださった皆様に厚く御礼申し上げます。

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