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共同研究プロジェクト

伊藤 忠弘 准教授プロジェクト

『達成動機づけにおける「他者」と「自己」の調整と統合』

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1. 目的・内容・期待される効果など

 従来の達成動機づけ理論では、「内発的動機づけが望ましく、外発的動機づけは興味・関心を損なわせ、学習者の自律性を阻害する」という考え方が優勢であった。しかし近年では課題達成を取り巻く文脈、特に「他者との関係性」が達成動機づけに及ぼす影響に焦点が当てられてきている。本研究では、「自己決定的でありながら、同時に人の願いや期待に応えることを自分に課して努力を続けるといった意欲の姿」と定義される「他者志向的動機」という概念の精緻化と測定方法の確立、および「他者志向的動機」と従来の動機づけ概念を結ぶ新たな達成動機づけのモデルを構築することを目的とする。具体的には現実の達成状況で「自分のため」と「周りの人のため」という一見相反するような2つの動機がどのように調整、統合されて学習者が課題に臨んでいるか、その様態とその関係づけに影響を及ぼす発達的な要因を、質問紙調査および面接調査によって明らかにする。

2. 研究スタッフ

【研究代表者】
・伊藤 忠弘:学習院大学文学部 准教授(心理学科)
【所員】
・竹綱誠一郎:学習院大学 文学部教授
・橿淵めぐみ:法政大学 非常勤講師
【客員所員】
・藤井 勉 :学習院大学大学院 心理学科助教
・篠田 雅人:学習院大学大学経理部大学経理課主事補
【リサーチ・アシスタント】
・瀧沢 絵里:学習院大学大学院 人文科学研究科博士後期課程
【研究補助者】
・田中 千絵:学習院大学大学院 人文科学研究科博士前期課程

活動年度:2010年度

7月に国際応用心理学会、8月に日本教育心理学会第52回総会、9月に日本社会心理学会第51回大会に参加した。(『人文科学研究所報』2010年度版に掲載されています。)

4. 今後の活動予定

人文科学研究所での、本プロジェクトは2011年3月31日をもって終了致しました。 ご協力くださった皆様に厚く御礼申し上げます。

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