共同研究プロジェクト
中野 隆生 教授プロジェクト
「現代ヨーロッパの都市と住宅にかんする歴史的研究―田園都市からニュータウンへ―」
一覧へ戻る1. 目的・内容・期待される効果など
19~20世紀転換期、イギリス・フランス・ドイツなどヨーロッパ先進諸国では、都市空間が急速に膨張して都市をめぐる多様な問題が噴出し、とくに住宅とそれを取り巻く居住空間の改善は都市社会の深刻な課題として認識され定着した。本研究では、田園都市・団地・ニュータウンという事例に大きな関心を寄せながら、ヨーロッパにおける住宅・居住空間の変遷を明らかにして、現代都市社会の諸問題にせまる。そのさい、居住空間へ向けられる眼差しが国によって異なることを重視し、また日本やアジアなどとの比較を試みて、ヨーロッパ的特質を把握する。このようにして、①ヨーロッパの都市・住宅にかんする実証研究を推進して総合的な見通しを確立する、②国際的文脈に日本の都市・住宅を位置づける、③住宅・居住空間に視点をすえて現代都市をとらえる視座・方法を切り開く、という目的を達成する。
2. 研究スタッフ
- 【研究代表者】
- ・中野 隆生 学習院大学 文学部教授(史学科)
- 【所員】
- ・亀長 洋子:学習院大学 文学部准教授(史学科)
- 【客員所員】
- ・椿 建也:中京大学教授
・北村 昌史:大阪市立大学准教授
・羽貝 正美:首都大学東京教授
・本内 直樹:中部大学専任講師
・永山(柳沢) のどか:早稲田大学助手
・白川 耕一:同志社大学 嘱託研究員 - 【リサーチ・アシスタント】
- ・平野 奈津恵:東京大学大学院
- 【研究補助者】
- ・犬飼 崇人:学習院大学大学院 人文科学研究科 史学専攻 博士後期課程
活動年度:2010年度
英・仏・独3カ国にかんする都市史・住宅史をベースとしつつ、建築史や都市政策を視野にいれた学際的な討論を試みるとともに、4回の研究会を実施した。(『人文科学研究所報』2010年度版に掲載されています。)
4. 今後の活動予定
人文科学研究所での、本プロジェクトは終了いたしました。ご協力くださった皆様にあつく御礼申し上げます。