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共同研究プロジェクト

吉川 眞理 教授プロジェクト

『心理臨床専門職における実践知獲得過程の研究』

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1. 目的・内容・期待される効果など

 心理臨床専門職の学び過程は、実践知の獲得過程としてとらえられる。実践知を支える4つのスキルとして金井・楠見(2012)は、①テクニカルスキル②ヒューマンスキル③メタ認知スキル④概念化スキルに分類している。これまで臨床心理士養成カリキュラムにおいては、スーパービジョンを受けながら修習生自身が事例を担当する実習が重視されてきた。本研究では、このスーパービジョンを受けながら事例を担当する実習において心理臨床専門職の実践知が獲得される過程について、次の二つのアプローチを用いて明らかにすることを目的とする。
1. 実践知を支える4つのスキルのフレームワークの観点よりその過程を分析する。
2. 心理臨床専門職実践知獲得過程における文化的要因の機能を明らかにする。

2. 研究スタッフ

【研究代表者】
・吉川 眞理 :学習院大学文学部教授(心理学科)
【所員】
・川嵜 克哲 :学習院大学文学部教授(心理学科)
【客員所員】
・森谷 寛之 :京都文教大学教授
・西井 克泰 :武庫川女子大学教授
・青木紀久代 :お茶の水女子大学准教授
・地井 和也 :京都女子大学大学院こころの相談室
・増田 直子 :医療法人社団船橋北病院心理士
【リサーチ・アシスタント】
・佐藤 雅美 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻 博士後期課程
・吉田恵美子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻 博士後期課程
・中田  澪 :学習院大学大学院 人文科学研究科 臨床心理学専攻 博士後期課程
・中山 愛美 :学習院大学大学院 人文科学研究科 臨床心理学専攻 博士後期課程
・冬頭 佳奈 :学習院大学大学院 人文科学研究科 臨床心理学専攻 博士後期課程
・野澤真理子 :学習院大学大学院 人文科学研究科 臨床心理学専攻 博士後期課程
・田中 奈緒 :学習院大学大学院 人文科学研究科 臨床心理学専攻 博士後期課程

活動年度:2017年度~29年度

2017年度:研究活動として、異文化圏において聞き取り調査やスーパーヴィジョン参加による関与的観察による調査を行った(29年8月:ベルリン、同9月:ロンドン及びチューリッヒ)。これらの調査と並行して、現場の心理臨床家における心理アセスメント指導過程の研究、および海外の心理臨床家を招いて、グループ・スーパーヴィジョン、および講義と質疑応答を行った。

4. 今後の活動予定

人文科学研究所での、本プロジェクトは終了いたしました。ご協力くださった皆様にあつく御礼申し上げます。

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