共同研究プロジェクト
伊藤 研一 教授プロジェクト
『セラピスト・フォーカシングとスーパーバイザー・フォーカシングとの関連性』
一覧へ戻る1. 目的・内容・期待される効果など
セラピストがケースを思い浮かべてフォーカシングを行なうセラピスト・フォーカシングは、セラピスト・クライエント関係をセラピストが吟味するのに役立つ。一方スーパーバイザー・フォーカシングは、スーパーバイザーがスーパーバイジーを思い浮かべて行なうフォーカシングであり、スーパービジョンにおけるスーパーバイザー、スーパーバイジー関係をスーパーバイザーが深く知るために役立つことが最近の研究代表者の研究で示唆されている。クライエント・治療者関係がスーパーバイジー・スーパーバイザー関係に持ち込まれることを精神分析ではパラレル・プロセスと呼んでいる。しかし、これまでの研究で、クライエント・セラピスト関係以外の多層的対人関係も持ち込まれることがわかってきた。これをセラピスト・フォーカシングとスーパーバイザー・フォーカシングという手段を用いて明らかにすることで心理療法の実践、およびスーパービジョンに役立つ知見が得られることが期待される。
2. 研究スタッフ
- 【研究代表者】
- ・伊藤 研一:学習院大学文学部教授(心理学科)
- 【所員】
- ・田中千穂子:学習院大学文学部教授(心理学科)
- 【客員所員】
- ・小林 孝雄:文教大学教授
・真澄 徹:児童養護施設川和職員 - 【リサーチ・アシスタント(RA)】
- ・今泉のり子:学習院大学大学院人文科学研究科 臨床心理学専攻博士後期課程
・細田 実佳:学習院大学大学院人文科学研究科 臨床心理学専攻博士後期課程 ※2019年度より
・天野 真悟:学習院大学大学院人文科学研究科 臨床心理学専攻博士後期課程 ※2019年度より
3. 活動報告 [活動年度:2020年度~2022年度]
2018年度:研究会3回を行い、フォーカシング合宿研修会(2018年8月26~27日)1回を行った。(詳細は『学習院大学人文科学研究所報』2018年度版に掲載されています)
4. 今後の活動予定
人文科学研究所での、本プロジェクトは終了いたしました。ご協力くださった皆様にあつく御礼申し上げます。