本共同研究では、〈教育〉概念を解明するために、教育学の近接領域である心理学・社会学の調査研究方法論の検討を目的とすることで、心理学と社会学の接点にある教育学を深めていく、という意義をもっている。教育学では、個の視点と社会の視点を同時にもつ必要があるが、それは教育実践という事例を通して、学問方法意識が形成されさければならない。その問題提起をおこなったのが、堀尾輝久による「教育学的認識論」である。この教育学的認識論は、ピアジェ心理学とブルデュー社会学でもって教育実践を分析するという教育思想研究レベルにおける問題提起であった。本研究では、教育学的認識論の提起した研究方法論に特に着目をして、教育学と心理学・社会学と共同研究をおこなうことで、教育学・心理学・社会学の学際的研究の可能性を追求していきたい。そこで、１年目にあたる令和３年度は、実験心理学による研究方法論を実証的に掘り下げるために、いくつかの事例研究に取り組みながら、それの教育思想研究との接続可能性を模索したい。

【研究代表者】

・宮盛　邦友　：学習院大学文学部准教授(教育学科)

【所員】

・竹綱誠一郎　：学習院大学文学部教授(心理学科)

・黒川　雅子　：学習院大学文学部教授(教育学科)

【客員所員】

・下地　秀樹　：立教大学教授

・田中　昌弥　：都留文科大学副学長

・鎌原　雅彦　：元・聖学院大学教授

・三好　弘人　：元・玉野総合医療専門学校非常勤講師

・小澤　浩明　：東洋大学教授

・西島　央　　：青山学院大学教授

・川角　公乃　：横浜市みなと総合高校非常勤講師

【研究補助者】

・宮島　衣瑛　：学習院大学文学部教育学専攻博士後期課程2年

・渡邉　康一　：学習院大学文学部教育学専攻博士後期課程2年

・橋本　拓海　：学習院大学文学部教育学専攻博士後期課程1年

・中川　百絵　：学習院大学文学部教育学専攻博士前期課程1年

次年度以降に掲載いたします。

次年度以降に掲載いたします。