共同研究プロジェクト
中野 春夫 教授プロジェクト
「エリザベス朝社会における娯楽産業としての演劇」
一覧へ戻る1. 目的・内容・期待される効果など
ほぼ年中無休で開業し、専用の施設で商業的娯楽を提供できるようになったという点で、エリザベス朝演劇は娯楽文化史のうえで画期的なコンテンツである。娯楽産業という脈絡からエリザベス朝演劇をとらえ直してみると、劇団と劇作家たちが復讐劇や気質喜劇といった新たなジャンルや、小唄やダンスを採り入れたメディア・ミックス的な劇作品の構成など、様々な創意工夫を凝らして存続を図っていたことが見えてくる。
本研究はエリザベス朝演劇がどのような興行形態をとり、行政当局やピューリタンによる外圧にどう対応し、小唄や大道芸、ダンスなど競合する娯楽コンテンツとどのような関係を持ち、さらには次第に優勢になる活字(印刷)文化とどう共存を図っていたのかを検証する。本研究の最終目標は、様々な点で従来の娯楽文化を一変させたエリザベス朝演劇の革新性を検証し、今日の娯楽受容の出発点となるその特性を明らかにすることである。
2. 研究スタッフ
- 【研究代表者】
- ・中野 春夫 :学習院大学文学部英語英米文化学科教授
- 【所員】
- ・吉野 由利 :学習院大学文学部英語英米文化学科教授
- 【客員所員】
- ・末廣 幹 :専修大学教授
- ・高森 曉子 :筑紫女学園大学准教授
- ・竹村はるみ :立命館大学教授
- ・土井 雅之 :関西学院大学准教授
- ・中村 未樹 :大阪大学教授
- ・本多まりえ :明治学院大学准教授
- ・篠崎 実 :千葉大学名誉教授
3. 活動報告 [活動年度:2025年度~ ]
次年度以降に掲載いたします。
4. 今後の活動予定
次年度以降に掲載いたします。