共同研究プロジェクト
鈴木 雅生 教授プロジェクト
「植民地をめぐるフランス文学の総合的研究」
一覧へ戻る1. 目的・内容・期待される効果など
広大な植民地を領有していた近代以降のフランスにおいては、自国の植民地をめぐる文学作品が数多く見られる。20世紀初頭までにおいてその中心をなすのは、宗主国フランスで生まれ育った作家が、旅を通して一時的に滞在した植民地から文学的想像力を汲み上げる作品である(1)。しかし第二次世界大戦後の脱植民地化とともに、旧植民地におけるかつての被支配民族出身の作家が、フランス語で自らの世界を描く「フランス語圏」の文学(2)が顕在化してくる。さらには、「支配者(宗主国)/被支配者(植民地)」の二分法では掬いきれない、移住者の子孫として植民地で生まれ育ったフランス人作家の手になる文学(3)も忘れることはできない。本研究では、以上の(1)(2)(3)を「植民地をめぐる文学」としてひとつに統合することによって、近代から現代に至るフランス文学に新たな見通しを提示することを目的としている。本研究であつかう時代は16世紀から21世紀まで広範囲に渡るうえ、世界全土に及ぶ広大なフランス植民地帝国の全体像を捉える必要があるため、各人の専門を生かした共同研究が必要であり、また厖大な資料の収集・整理のために研究補助者の協力も不可欠である。
2. 研究スタッフ
- 【研究代表者】
- ・鈴木 雅生 :学習院大学文学部フランス語圏文化学科教授
- 【所員】
- ・ティエリ・マレ:学習院大学文学部フランス語圏文化学科教授
- ・志々見 剛 :学習院大学文学部フランス語圏文化学科准教授
- ・内藤 真奈 :学習院大学文学部フランス語圏文化学科准教授
- 【客員所員】
- ・石井 咲 :学習院大学文学部フランス語圏文化学科助教
- ・中山慎太郎 :跡見女子大学専任講師
- ・岡部 杏子 :学習院大学非常勤講師
- ・土橋友梨子 :学習院大学非常勤講師
- 【研究補助者】
- ・升水 紀子 :学習院大学大学院フランス文学専攻博士後期課程3年
- ・川邊 早紀 :学習院大学大学院フランス文学専攻博士後期課程2年
- ・小田島 悠 :学習院大学大学院フランス文学専攻博士前期課程2年
- ・崎谷 聖 :学習院大学大学院フランス文学専攻博士前期課程2年
- ・久慈 結亜 :学習院大学大学院フランス文学専攻博士前期課程2年
3. 活動報告 [活動年度:2025年度~ ]
次年度以降に掲載いたします。
4. 今後の活動予定
次年度以降に掲載いたします。