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共同研究プロジェクト

北山 純 教授プロジェクト

「東西宗教の歴史的変遷にみる「個人」の成立過程に関する深層心理学的研究」

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1. 目的・内容・期待される効果など

 昨今の心理臨床においては、クライエント個人が自らの問題を内省し新しい視点を獲得していくといった従来の心理療法のアプローチがそのまま通用しにくい事例に出会うことが多い。悩みを深めることの難しさ自体が、現代における「個人」のあり方だとも考えられる。そのような問題意識に基づき、「個人」の歴史的変遷を検討することを通じて、翻って現代の「個人」の特徴への理解を深めて心理療法の実際に資することを目的とする。研究代表者は前年度までの3年間にわたり、本研究所のプロジェクトにおいて宗教性の心理的特性について分析心理学的な観点から検討を行ってきたが、継続して宗教的な観点に着眼し、「個人」の概念の変化と、それが心理療法に及ぼした影響について文献研究や調査研究を通じて明らかにする。本年度の研究計画として、「個人」が成立していなかった時代の心理について理解することを目的に、中世のキリスト教修道制に関する調査を行う。並行して、心理療法事例を検討する機会を持ち、現代における「個人」のあり方についての理解を深めたい。

2. 研究スタッフ

【研究代表者】
・北山  純 :学習院大学文学部心理学科教授
【所員】
・川嵜 克哲 :学習院大学文学部心理学科教授
【客員所員】
・林  公輔 :慶應義塾大学環境情報学部教授
・香月菜々子 :大妻女子大学人間関係学部教授
・公文 佳枝 :社団碧水会長谷川病院公認心理師・臨床心理士
・宮澤 淳滋 :新潟青陵大学福祉心理子ども学部臨床心理学科准教授
・鹿野 友章 :上智大学総合人間科学部特任助教
・立岡 詠子 :東京都立大塚病院臨床心理士
【研究補助者】
・西山麟太郎 :学習院大学大学院臨床心理学専攻博士後期課程3年
・島田かおり :学習院大学大学院臨床心理学専攻博士後期課程3年
・近藤  哲 :学習院大学大学院臨床心理学専攻博士後期課程2年
・伊藤 誠高 :学習院大学大学院臨床心理学専攻博士後期課程2年
・二見 ふみ :学習院大学大学院臨床心理学専攻博士後期課程2年

3. 活動報告 [活動年度:2025年度~ ]

次年度以降に掲載いたします。

4. 今後の活動予定

次年度以降に掲載いたします。

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