教育の質を高めるために

学習院初等科の教員はそれぞれが専⾨分野を持ち、研究会や研修会などの機会を捉えては、その専⾨性を掘り下げることで⾃⼰研鑽に努めています。
初等科の教育⽬標である「真実を⾒分け ⾃分の考えを持つ⼦ども」を⽬指すために、「⽣きる⼒を育てる。」「プログラミング的思考を育てる。」を重視して「⼦どもが主役になる主体的・対話的で深い学びの授業づくり」をテーマに取り⼊れ、全教員参加の授業研究を実践しています。また、情報科ではタブレット端末を使って「情報モラル」についての研究授業やICT実践研修会などを行っています。
校内での授業研究では、互いに授業の様⼦を⾒ることにより、児童への接し⽅や発問の仕⽅、授業展開の⽅法などについて指導⼒の向上をめざしています。

「ごみはどこへ」社会科 4年東組

授業のねらい ごみを減らしていく取り組みを今後も継続した⽅がよいわけを理解し、どのようにごみを減らしていけばよいのか、その流れをとらえることができる。
内容と様⼦

東京23区のごみの量の移り変わりのグラフを⾒て、⼦どもたちは、ごみの量が 減っていることに驚き、ごみがさらに減ると衛⽣的で環境にも優しいということに気付きました。
ごみを減らすために 「原料→品物→使⽤→ごみ」の構図で、どのようにすれば、ごみへ向かう⽮印を少なくすることができるのかを積極的に話し合いながら考えました。ごみが⽣活に密着に結びついていること、そして、その処理やリサイクルが⼈々の協⼒と努⼒によって計画的に⾏われていることも理解できました。

「『⾳』をさがしておはなしづくり」国語科 1年北組

授業のねらい 体感をともなう「⾳のことば」を出し合い、そのしくみに気づくことができ る。
内容と様⼦

⼀⼈の男の⼦の体の絵を⾒せて「この絵の中にあるいろいろな⾳や⾔葉を⾒つけましょう。」と教師が尋ねました。興味を持った⼦どもたちは、⼝の部分を指して「ペロペロ」「ハフハフ」といった⾔葉があると答えました。中には、⾃分たちだけの⽣きた⾔葉も存在したので、友だちの表現に驚いたり、共感したりしている⼦どもたちの姿も⾒ることができました。また、⼦どもたちは積極的に話し合い、出てきた⾔葉が繰り返しになっていることなど、決まった形になっていることを発⾒しました。

授業研究には全教員が参加します。授業後の協議会では、授業についてさまざまな⾓度から検討し、互いに忌憚のない意⾒を出し合い考察しています。そうすることで、研究テーマに沿った⼦どもの育成に必要な教材の扱い⽅や発問の仕⽅、授業の進め⽅や児童の接し⽅などを研究し、⽇々の実践に役⽴てています。

より良い教育を行うためのその他の取り組み

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