音楽科

音楽科の目標

  1. 1音楽を通じて自ら音楽に親しもうとする豊かな心情を育てる
  2. 2「音楽との出会いを感じ、その素晴らしさに気付いてもらうこと」これが初等科で行う音楽教育の第一歩です。児童が、すすんで音楽と関わろうとする気持ちを大切に受け止めて、その礎となる6年間を通じて、音楽の多様性や素晴らしさを経験します。
  3. 3知識や技能に偏ることなく、成長とともに学習の問題点や手掛かりの糸口を友達と共有しながら、主体的に取り組めるよう支援します。
  4. 4初等科の音楽教育では、音楽を通じて豊かな生涯を送ることができる、豊かな人間性を育てたいと考えています。

取り組み

  • 基礎・基本の充実をはかり、一つひとつの学習内容を丁寧に積み重ねながら、音楽的な能力を高めます。
  • 音楽的な体験を通じて、音楽への興味や関心を高めます。
  • 3年生では週に1回、チーム・ティーチングで授業を行い、個別指導の拡充をはかります。
  • 複合または単学年で音楽会を行います。ご父母の方々を交えた発表の場を設け、表現の楽しさをいっそう深めます。
  • 4年生以上を対象にして邦楽鑑賞会を行います。日本の伝統音楽を耳で感じ、目に触れ、先人たちから受け継がれている文化を大切にします。

1年生

1年生では、「みんなで声をそろえて歌うこと」「リズム打ちができること」「鍵盤の演奏ができること」など、音楽の基本的な内容を学習します。

歌唱では、たくさんの歌を歌うことを心掛けています。教科書に掲載されている曲のほかにも、季節に適したもの、1年生の興味を引く曲などを数多く(年間で80曲程度)歌います。 選曲は現代の日本の歌だけでなく、時間が許す限りさまざまな国の曲を歌い、レパートリーを広げていきます。
実際の指導では、歌詞を音読することから始めます。発音や鼻濁音に注意して音読します。次に1フレーズごとに音をつけて歌い、最後に通して歌います。友達の歌を聞きあうことも大切にしています。

楽器指導では、6年間使うことになる鍵盤ハーモニカのテキストに沿って進めていきます。
また、すず、カスタネット、タンブリン、小だいこ、大だいこ、木琴、鉄琴などを使った簡単な合奏を数多く行っています。いろいろな楽器を使うことで、アンサンブルの楽しさや難しさを体験しながら、曲を仕上げる達成感を味わえるように指導しています。

そのほかに、ゲームを採り入れた、いろいろなリズム学習も行っています。

2年生

2年生では、1年生で学習した内容や取り組んできたことをふまえ、音楽の要素やその成り立ちを感覚として、より確かにとらえられるようにするとともに、情緒的にもさらに高まるように配慮をしながら授業を展開しています。

たとえば、運動会や校外教育などの行事への期待感や季節を感じる心などを、歌を通して表現し味わいます。また、各々が得意なことはさらに上手になれるようにがんばり、不得意であればそれを克服する力をつけるように努力します。

歌唱は、斉唱から、部分的にメロディーを受け持つ交互唱や分担唱などに発展します。また、輪唱などにも取り組みます。リズムやメロディーの聴き取り方、拍子の数え方や音符や楽譜の約束ごとなど発達年齢に応じた学習を進めていきます。

これらの学習を通して、おのずと授業に臨む楽しさにつながるように配慮しています。

3年生

アンサンブルの楽しさを体験する1・2年生と異なり、3年生になると少しずつ技術的な水準を高める必要が出てきます。技能習得の最初は「楽譜を読む」ということです。

楽譜が読めるようになると集中力も上がり、反復練習をスムーズに行うことができます。そこでこの時期にリコーダーを導入しています。リコーダーの学習は初等科独自のテキストに沿って進めています。
3学期には、リコーダーと鍵盤ハーモニカの二重奏に取り組み、バイオリンを加えるアンサンブルも経験します。

歌唱では二部合唱にも取り組み始めます。

週2回の授業のうち1回を2名の教師が同時に指導する「ペア授業」を行っています。こうすることで、技術的にも細やかな指導ができるように配慮しています。

4年生

3年生で始めたリコーダーの学習も、1年間を経ると、簡単なメロディーならば楽譜を見なくてもすらすらと演奏できる児童も出てきます。友達の上手なところを見習って、いろいろな曲が演奏できるように挑戦していく学年です。

リコーダーの演奏だけにとどまらず、鍵盤ハーモニカや木琴、鉄琴、さらには打楽器を加えて合奏をします。よく知っている曲のなかから、リズムをとるパートや和音を担当するパートなどを設定することで、合奏の成り立ちがよく理解できるようになります。そして、グループの中で担当するパートを相談し、なかなか合わないところは全員で根気よく練習を続けてゆきます。父母参観の音楽会でも発表します。協力しながら努力を積み重ねることで、いっそう楽しく学習できることをめざします。

3年生から英語の学習も始まることにあわせて、英語の歌にも挑戦します。日本語の歌と違い、歌詞とメロディーとリズムがなかなか合いません。そこで、英語の先生にもお手伝いしていただき、ビートに乗って歌うことができるように配慮しています。

4年生から、管弦楽部に入部することができます。そこで、鍵盤ハーモニカやリコーダーの合奏だけでなく、バイオリン、フルート、トランペットなどオーケストラの楽器を使った合奏にも取り組むことができるようになります。

また4年生から、年1回開催している邦楽鑑賞会に参加します。この鑑賞会は日本の伝統音楽を三つの演目(1)雅楽、(2)能楽・仕舞、(3)琴・三味線などの楽器を中心とした音楽に分け、毎年一つずつ鑑賞し、3年間で三つの演目を鑑賞しています。日本の伝統芸能を間近で味わうことのできる貴重な機会となっています。

5年生

5年生になると児童の音楽性もさらなる成長を見せるようになります。そこで授業の内容を、歌唱指導では斉唱から二部合唱などへと指導の中心を移し、器楽合奏では様々な楽器を使用し、様々な音楽を演奏するようにします。
そのようにして音楽的レベルを上げていくとともに、人前で演奏することの難しさと楽しさをいっそう体験させるようにしています。

音楽的なレベルの高い合奏に取り組むとき、演奏曲のみの練習ではなかなか完成度が高まらないということがよく起こります。そこで、演奏曲とは全く違うタイプの曲を同時に練習します。
具体的には、4~6人の小グループを作り、人数分の楽器とパート譜を用意し、全員がすべてのパートを順に演奏するという練習を行います。
こうすることで各パートの理解が深まり、児童は自信を持って演奏できるようになります。

6年生

6年間の授業を通して、まとめの学年です。最高学年としてのより高い音楽性を実現するために、以下のようなことに留意して授業を進めています。

  • 情景を思い浮かべたり想像したりしながら歌えるようにする。
    「おぼろ月夜」「われは海の子」などの文部省唱歌をはじめ、わたくしたちの先人たちが創りあげてきた作品を積極的に取り上げます。ゆたかな感性や精神に少しでも近づき、心豊かな現代人として成長していくことを願っています。
  • よく知られた外国語の歌に親しむ。
    日本の歌にとどまらず、世界各国で親しまれている音楽にも目を向けます。
    英語学習も一段と進んでいることから、児童は英語で歌う楽曲にも興味を持ってきます。
  • 音楽史の主たる作曲家の作品にふれて、時代別に様々な形態の音楽の演奏を聴く。
    バロック派、古典派、ロマン派、印象派など音楽の歴史の流れについて、主な作曲家の名前や作品などに親しみながら、その特色などを深く味わえるようにします。
  • リコーダーなどこれまで学んだ楽器で名曲の主題などを演奏できるようにします。
    児童は知らず知らずのうちに、名曲のメロディーを口ずさむようにもなります。
  • 情景を思い浮かべたり想像したりしながら歌えるようにする。
    「おぼろ月夜」「われは海の子」などの文部省唱歌をはじめ、わたくしたちの先人たちが創りあげてきた作品を積極的に取り上げます。ゆたかな感性や精神に少しでも近づき、心豊かな現代人として成長していくことを願っています。
  • よく知られた外国語の歌に親しむ。
    日本の歌にとどまらず、世界各国で親しまれている音楽にも目を向けます。
    英語学習も一段と進んでいることから、児童は英語で歌う楽曲にも興味を持ってきます。
  • 音楽史の主たる作曲家の作品にふれて、時代別に様々な形態の音楽の演奏を聴く。
    バロック派、古典派、ロマン派、印象派など音楽の歴史の流れについて、主な作曲家の名前や作品などに親しみながら、その特色などを深く味わえるようにします。
  • リコーダーなどこれまで学んだ楽器で名曲の主題などを演奏できるようにします。
    児童は知らず知らずのうちに、名曲のメロディーを口ずさむようにもなります。
  • 互いのリズムやメロディーを聴きあい、表現を工夫して演奏できるようにする。
    独唱や独奏はもとより、たくさんの友達とハーモニーを重ねる活動を通して、その響きを味わうことを大切にします。互いのリズムやメロディーを聴きあいながら演奏することで、音楽の構造やその成り立ちを感覚的に理解することができるようになります。また、お互いの響きを尊重しあうことは、音楽全体のバランスを保つことにもつながります。
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