学習院大学 法学部 | 法学科|政治学科

究める政治学研究科Graduate School of Political Science

教えて! 大学院ってどんなところ?
教えて! 大学院ってどんなところ?

研究室へ潜入取材

教えて! 大学院って
どんなところ?

建部 私は学習院大学法学部政治学科を卒業し、現在、政治学研究科の社会・公共領域研究コースに所属しています。社会の不平等や格差に興味があり、学部時代は社会学系の授業を積極的に受講していました。ただ学部では、これまで学んだ授業の事例に少々物足りなさを感じていました。そんな思いから、一時は公務員試験も検討しましたが、もう少し深く社会の不平等や格差について自分なりの研究や分析をしてみたいと思い、大学院進学を決めました。

麦山 基本的に学部と大学院でやることは繋がってはいますが、学部では基礎的な知識を身に着けることに主眼が置かれます。大学院ではそれを踏まえたうえで、実際に今明らかになっていない問題を見つけ出すことが求められます。自ら問いを立て、かつ自分なりの解決法を探るといった、いわゆる研究ですね。

建部 私の研究テーマは父子世帯の子どもの教育達成のメカニズムです。ひとり親世帯では母子世帯の貧困に関する研究の蓄積はあるのですが、父子世帯に関してはあまり研究が進んでいません。父子世帯の子どもの大学進学率が低いのは、どうやら母子世帯の子どもの事情とは違う。父子世帯の子どもにはどのような特徴があるのかという点に着目しています。どのような問いを立てればいいのか、それはどのような意義があるのかなどを、ひとつずつ麦山先生に教えていただいています。

麦山 大学院というと、どうしても限られた少数の優秀な学生の行く場所、というイメージがあるかもしれません。ですが、けっしてそうではありません。学部を卒業した後でも、もう少し勉強をしてみたいという思いさえあれば進学する価値はありますし、ぜひ来てほしいですね。大学院での勉強や研究は楽しいものですし、そこで身につけたスキルは社会に出てからも活かせます。卒業後に研究職を選ばないとしても、大学院で学んだことは、きっと人生の糧になると思います。

建部 自分の研究テーマを追究する作業は大変ではありますが、研究の方向性が見えなくなったり、理解しづらい理論があったりすれば、麦山先生が時間を作って丁寧に教えてくださいます。担当教授だけではなく、授業のなかで他の先生からもアドバイスを受けられます。また、院生同士の交流もあり、仲間と切磋琢磨できる点も大学院で学ぶ魅力だと思います。